米国のサブプライム問題の影響で世界金融市場が荒れていた1月は海外投資家の資金引揚げが継続してドル高に振れていたが、2月初めの15日間では4 億3,400万ドルの引揚げに留まったが、貿易収支黒字が14億8,200万ドルで10億4,800万ドルの流入となって為替がレアル高に振れてきた。
1月のブラジル金融市場からの資金引揚げは65億3,000万ドルであったが、米国の金利の引下げとブラジルの株価の下落で割安感が広がり、海外投資家が買い戻しに走っている。
米国景気の先行き不透明感にも関わらず、ブラジルの好調な内需で建設部門や設備投資拡張の海外直接投資が増加しており、レアル通貨は短期間にR$1.70 を割ると見込まれている。(21日付けエスタード紙)