企業経営委員会(石川清治委員長)の労働問題研究会が4月16日午後4時から6時過ぎまで会議所会議室に27人が参加、ラエルチ・エレーロ副委員長が司会を担当、サンパウロIBMEC大学教授でKallasコンサルタント社共営者のダヴィジ・カラス氏が「経営戦略とバランス・スコアカード」について講演した。
ダヴィジ氏はパワーポイント並びにビデオで、バランススコアカードとは戦略経営のためのマネジメントシステムであり、ビジョンと戦略を明確にすることによって、財務数値に表される業績だけではなく、財務以外の経営状況や経営品質から経営を評価し、バランスのとれた業績の評価を行うための手法であると説明した。
バランススコアカードを導入することにより企業ビジョンの実現・目標の達成を目指して、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つの視点から戦略を立てる。その戦略の重要成功要因を分析、業績評価指標を設けてアクションプランと現場の業務まで反映させことにより、従業員は日々の業務がどのように目標達成に影響するのかを意識でき、経営陣は視覚的、実質的に目標達成までの道のりを管理すること可能であると説明、質疑応答では多岐に亘る質問が飛び出したが、テキパキと応えていた。
熱心にメモをとる参加者
左から講演者のダヴィジ・カラス氏/ラエルチ・エレーロ副委員長
パワーポイント及びビデオで講演するダヴィジ氏