今年第1回目の運輸サービス部会

今年第1回目の運輸サービス部会が2月13日午後2時から開催された

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今年初めての運輸サービス部会(丸山亘部会長)が2月13日午後2時から、商工会議室に6人が参加して開催された。

23日の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために出席した会員は、自社の昨年の業績の回顧と今年の展望を報告、欠席者の報告書は丸山部会長が代読して紹介した。

航空業界は石油高騰でコスト面に悪影響を与えたが、需要は世界的に好調であった。しかし昨年の国内は、GOL航空機墜落事故で航空管制システム、管制職員問題などで空港混乱が続いており、未だに尾を引きずっている。日伯間では米国ヴィザ問題が存在するが、米系キャリアのマーケット参入が相次ぎ、また日本進出企業の需要増加でマーケットが拡大した。

今年の展望では国内マーケットの拡大が期待されており、ブラジル航空会社は盛んに国際路線の拡大を試みており、南米でのシェア争いは激化する様子である。

昨年のブラジルのホテル業界は前年比4.5%アップ、ブラジル観光は世界5番目に位置づけされ、地理的にも近いブラジル北東地域の観光ポイントに、ヨーロッパからの観光客が増加してきたが、この傾向は今後も続くと思われる。

エヤーカーゴ部門の輸出を手がける業者では、業績悪化で企業を閉めるところも多くなってきており、またクーリエはインターネット化で減少してきている。またVIX空港の通関簡易システム設置交渉も進展していない。RADARを定款の役員持ち株率変更や新役員の追加などで、RADARを取り消される業者が出てきており、注意を要する。

通信関係では携帯電話加入者数が、9,999万台で日本を追越して世界5位になり、81%がプリペイド方式、昨年から始まった電子伝票システム利用では、すでに20万枚が発行されており、サンパウロ市での税金支払いでも、電子伝票発行が開始された。

今年の展望としてWiMax規格仕様が標準化され、WiMaxネットワークのブロードバンドアクセスのサービスの開始が期待されている。またWindows Vistaの発売開始に伴って、PCのアップグレードや買換えが期待できる。

出席者は丸山部会長(NYK)、田村氏(NTTテレコン)、岐部ルイス氏(UBIK)、山下氏(ヤコン)、金沢サンパウロ総領事館調査員、平田事務局長

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