環境分野においても新興国の存在感が高まる中、小沢鋭仁(さきひと)環境大臣は再生エネルギー(エタノールなど)の先進国ブラジルと関係強化を目的に18日来聖した。20日までの3日間、ブラジリアやリオも訪問。
小沢環境大臣には角倉一郎秘書官、鳥居敏男自然環境局・生物多様性地球戦略企画室長、星野裕樹地球環境局・地球温暖化対策課長補佐が同行、在サンパウロ総領事館から小林雅彦首席領事、加藤秀雄領事も加わり、会議所メンバーと環境分野にとどまらず日伯経済の現状と将来課題についても幅広く意見交換を行なった。
米中2カ国で世界のCO2排出量の40%、世界の削減努力を前提にしたCOP15における日本の削減目標25%、次回COP10の名古屋開催について、ブラジルの環境ライセンス認可状況、深海油田開発の現状、エタノール生産とサトウキビ耕作面積のポテンシャルと安定供給、日本におけるE10基準への動向とそのビジネス環境整備、日本企業の海外シフトによる空洞化および雇用、日本企業の国際競争力、独占禁止法、大企業のM&A、世界の社会インフラ整備に官民連携の促進強化、日伯間のパートナーシップ構築、大統領選の行方と経済政策等が主な内容。
会議所からは中山立夫会頭(三井物産執行役員兼ブラジル三井物産社長)、杉山俊美副会頭(南米新日鐵社長)、近藤正樹副会頭(伯国三菱商事社長)、江上知剛(ブラジル双日社長)、平田藤義事務局長が参加した。