懇親昼食会が9月15日正午から、国家輸出振興庁(APEX)のファン・キロス総裁を迎え102人が参加して開催された
商工会議所の月例懇親昼食会が9月15日正午から午後2時までマクソウドホテルに102人が参加、APEXのファン・キロス総裁を講師に迎えて開催された。
進行役は平田藤義事局長が務め,初めに講演者のファン・キロス総裁,グスタヴォ補佐官、西林万寿夫総領事がそれぞれ紹介され、西林総領事は悠仁親王ご誕生で乾杯の音頭をとった。
続いて日伯経済交流促進委員会の藤下温雄副委員長が日伯社会保障協定・ブラジル社会保険に関するアンケート調査協力について説明した。続いて渡邊裕司コンサルタント部会長から9月20日午前8時30分から開催されるマーケティング部会並びにマーケティング渉外広報委員会共催の「大学実習生の活性セミナー」について案内があった。
三分間スピーチでは河田明久光製薬社長から、今月29日から開催される第6回女子バレーボール大会の案内、L`Hotel Sao Pauloのサンドロ・ニトリ氏及びローザ・マツシマ氏から同ホテルの案内、エドゥアルド・ミズモトサンパウロ新聞社社主から同社の60周年記念の案内、エウゾ・シゲタピラティ二ンガ文化体育協会会長からの同協会の案内、三和インターナショナル学院の前川忠寛代表から同学院の案内が行われた。
続いて新入会員紹会ではカブラウ弁護士事務所のカブラウ代表、マツカ弁護士事務所のクライトン・フルゲン共営者、ローチェスタイナー・ラウテンシェレージェール&イワミズ弁護士事務所の岩水マリオ共営者がそれぞれ挨拶を行なった。
田中信会頭が特別講演の国家輸出振興庁(APEX)のファン・キロス総裁へ歓迎の辞を贈り、「APEX‐BRASILの役割、活動」と題して講演が始まった。
キロス総裁は初めにAPEXは通商産業開発省管轄下にあり、民間企業に近い組織形態で小回りが良く利き、ブラジル製品の新しい輸出先やニッチ市場の開拓のために、見本市などを積極的に開催、消費者への直接コンタクトによる大市場網の開拓のための共同開発、見本センターや配送センターなどを設立していると説明した。
APEXでは世界主要54カ国の統計データー、150カ国の170万輸出先企業の登録、輸出相手国先の契約コンサルタント会社の設置を積極的に進めており、ブラジル国内ではブラジル全土に326のプロジェクト、62業種の67協会と200件に及ぶ共同開発プロジェクトを抱えており、輸出先のマーケット市場規模や国別の顧客特徴などを指導している。
アグロビジネス部門ではチョコレート、キャンディ、食肉、魚類、ワイン、果物やジュース、養蜂、海老養殖、畜産製品、オーガニック製品輸出への支援、建築関係では家具、工芸品、セラミック、ステンレス製日用品、エンターテイメント関係では楽器、観光、デザインやプロモーション支援、機械装置ではエアコン、自動車部品、電子電気製品輸出の支援、ファッション関係では繊維、デザイン、スポーツ用品、化粧品、皮革、ジョエリープロモーション支援を行なっている。
2003年から今年上半期にかけて、2,000件の国際見本市に1万5,800社のブラジル企業が参加、それは60カ国270都市に及びでいる。また各国の有名企業とタイアップしてブラジルブランドイメージアップのためのイベントを18カ国のカーレフール社、フランスではカシノ社、米国ではPublix社、ドイツではKaufhof社などと行なって、ブラジルブランド知名度アップに努めている、
また主要地域に配送センターを設置して、ローカル需要にすばやく対応、中間業者の削除、港湾での通関業務迅速化、ホワーダー、会計士や弁護士の集約化を行なっており、マイアミ、リスボン、フランクフル、ドバイ、ヨハネスブルグやパナマ市に設置されている。
ドイツのワールドカップではカシャーサメーカー、IT、オーガニック、観光、フィッシング関連部門など800社が30イベントに参加して300万人の消費者を集客した。
ブラジルから日本への輸出は鉄鉱石、アルミ、冷凍鶏肉、オレンジジュース及び大豆製品に集中、両国のパートナーとなって日本の消費者にブラジル製品を宣伝するために「日本イ二シアチブ」プロジェクトを立ち上げ、日伯交流年の2008年に照準を合わせてブラジル製品輸出を促進する。
ブラジルから日本への輸出促進として、宝石類、化粧品、衣類及び繊維、履物・スポーツ用品、コーヒー、ジュース、オーガニック製品、IT製品、歯科関連製品、プラスティックや宇宙関連製品輸出を掲げており、ブラジルのアルパルガタス社のビーチサンダルであるHAVAIANASは、ルイ・ヴィトン、チャンネルなどと同様に、高級ピーチサンダルとしてのブランド名を確立しており、ブラジル製品の日本への輸出拡大の可能性を強調して講演を終え、大きな拍車が送られた。