11月の異業種交流委員会に25人が参加して開催

11月の異業種交流委員会(和田亮委員長)が2010年11月24日午後7時から9時過ぎまで商工会議所の会議室に25人が参加して開催、日本酒の専門家である中村桃子女史が講演を行った。

初めに中村講師は日本における日本酒の現状として地域別蔵元数はコメどころの新潟県が96でトップ、長野90、灘の酒で有名な兵庫が87、地域別年間生産量では兵庫、伏見の酒で有名な京都府、新潟、地域別年間消費量では新潟、福島、長野、地域別一人当たりの年間消費量は新潟、秋田、島根県となっている。

日本酒は酒税法によって「コメ、米麹および水を原料として発行させて濾したもの」と定義づけられており、更に一定量のアルコール、ブドウ糖、水あめ、有機酸塩などを使用することが認められていると説明した。

また中村講師は日本酒の特性として非常に高い醸造技術、生産地域・醸造方法によって味わいの種類が豊富、品質が変化しやすいために保管管理が重要、飲酒する温度帯の幅が世界に類を見ない酒、料理と相性がよくてうまみ成分のみを引き出す、酒類の中で最も体を冷やす効果が低くて体に優しいアルコール飲料であると説明した。

同講師は杜氏の腕が味を大きく左右するのは日本酒だけであり、大量生産の機械化は非常にむずかしい、また肉料理には純米酒がよく合うが、カルパッチョなどの生肉は日本酒にはあまり合わない、究極の日本酒は雫酒、日本酒購入後はなるべく1か月以内に消費することをすすめますと説明、最後に中村講師は「大好きなブラジル人に大好きな日本酒をすすめたい」と結んで講演を終えて大きな拍手が送られた。

参加者リスト

日本酒専門家の中村桃子講師(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

25人が参加した勉強会

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=34700