商工開発省(MDIC)のアレッサンドロ・テイセイラ事務次官(副大臣)と面談

中山会頭と平田事務局長は1月31日、午後2時、MDICのアレッサンドロ・テイセイラ事務次官(副大臣)を表敬訪問、自由闊達な雰囲気の中で面談した。

面談の目的は主に民間の立場から両国政府主導による日伯貿易投資促進合同委員会(日伯貿投委)を今後も継続的に発展させて頂くためのお願いと、経団連がブラジル工業連盟(CNI)と伴に5月17~18日にバイア州サルバドールで開催する日伯経済合同委員会に、是非ともジルマ大統領他、関係閣僚のご出席をお願いする事の2点であった。

先ず中山会頭が過去の日伯貿投委を振り返り懇切丁寧なお礼を述べた後に、貿投委で採り上げて来たテーマについて説明、資源・エネルギー、港湾・空港・鉄道などをはじめとするインフラ、バイオエタノール等々のほか、進出企業が直面している移転価格税制、技術移転、著作権、ビザ等、当面の課題が一歩一歩解決に向かい進捗している事を民側の立場から報告、その継続的な開催および重要性についての認識を共有した。

同省の国際貿易分析担当官のマルセラ女史も同席、日伯貿投委で採り上げた各種テーマについて十分熟知しており、移転価格税制については租税条約の範疇で検討の余地も残されている事やビザ案件についてもAPECビジネス・トラベル・カードの発給一例および商用ビザを含め、ファーストトラックとしての扱いを念頭に先ず相互協定案の考えも示唆。

第2点であるジルマ大統領ほか関係閣僚の出席依頼に対し、同会議に参加する財界ミッションリストを前広に提出するよう要請を受けた。テイセイラ副大臣が直接、リストをジルマ大統領に提示し出席依頼を促すと約束した。

またテイセイラ副大臣から次回の日伯貿投委の開催場所(ブラジリアあるいはサルバドール何れか)について参考意見を求められ、むしろ両国政府間による話し合い如何で決めるべきではとの返答に対し、やはり参加者の便宜を考えサルバドール開催が好ましい旨、パブリック重視(会合参加者目線)の考えを表明した。

さらに同氏は過去、ブラジルとの国別往復貿易高において日本は第3位の時代を述懐し、対アジアとりわけ中国が首位の座になっても又昨年、対日貿易が飛躍的に伸びたとはいえ、さらなる貿易拡大に意欲を示した。

左から中山立夫会頭/開発商工省のアレッサンドロ・テイセイラ事務次官/平田藤義事務局長(ブラジリア開発商工省事務次官執務室にて)

 

 

同日午後3時から貿易審議会(CAMEX)のエミリオ・ガロファロ局長とも面談

エミリオ貿易審議会局長表敬の目的は開発商工省副大臣と同様、日伯貿投委に関する事であったが、面談の第一声は、いきなり「今日も又81円/ドルの相場展開でしたね」で始まった。さすがブラジル中銀に永い間に亘り勤務、キャリア官僚として為替相場の動きに対し敏感に反応、対ドル円レートが挨拶。

エミリオ氏は当会議所に高い関心と注目を寄せており、同氏に対し会議所の活動や日伯経済合同委員会および日伯貿投委の進捗状況また官民連携による取り組み状況について説明した。幸い同席のアメリア・レジナ女史は去る11月の第4回日伯貿投委(東京)に参加、移転価格税制、技術移転、ビザ等の案件が前進している事や、また日本向けサンタカタリーナ州産の豚肉輸出に絡む農水省を中心としたミッション派遣についても話題になり、エミリオ氏の注意を引いた。最後に中山会頭は是非とも会議所主催の定例昼食会にご招待したいと要請、同氏は前向きに検討する意向を示した。

左から中山立夫会頭/貿易審議会(CAMEX)のエミリオ・ガロファロ局長/平田藤義事務局長

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