運輸サービス部会に10人が参加して業種別部会長シンポの発表資料作成

運輸サービス部会(岐部ルイス部会長)は2012年1月26日正午から2時まで10人が参加して業種別部会長シンポの発表資料作成のために、参加者が各社の昨年の回顧と今年の展望を発表した。

昨年の回顧では、まず通信セクターについては、セルラー電話加入状況、電話会社のマーケットシェア、インターネットのユーザー数の推移、ブロードバンドユーザーの増加数並びに内訳、国家ブロードバンド計画の開始が話題に上った。海運セクターでは、コンテナ船はアジアが牽引して堅調に推移、コンテナターミナルは需要が供給を上回る港湾インフラ問題や高騰する港湾料金、コンテナ船の大型化、ホテルセクターはブラジル経済好調で恩恵を受けて好調であること、ホテル稼働率の好調維持、国際会議の増加などが挙げられた。

今年の展望として、通信セクターは、IT業界の動向、仮想サーバープロジェクトの継続、IT専門家の不足並びに人件費の高騰が挙げられた。また海運セクターは、継続する港湾ターターミナルの混雑、新造船の竣工継続で船舶の供給過剰の懸念、観光セクターについては、ブラジル人に対する米国間ビザの簡素化、TAM航空とチリのLAN CHILE航空の合併並びにアライアンスの行方が挙げられた。ホテルセクターについてはRIO+20、ワールドカップやオリンピックを控えて関係者の来伯の増加、米国政府のブラジル人への観光ビザ取得の簡素化の発表、2013年までの200件近いホテル建設計画、カーニバル後の海外ビジネスマンの増加などが予想され、またシンポジウムの翌日に開催される官民合同会議の議題として、商用マルチビザの発行による改善と依然発行に時間を要する労働ビザ、観光ビザ、研修ビザや技術ビザの早急な改善の必要性やブラジル人向け日本観光ビザ発行の改善などが話題となった。

参加者は岐部ルイス部会長(UBIK)、和田亮副部会長(日通)、川手純一副部会長(NYK)、広瀬純子氏(ブルーツリーホテル)、高畑和康氏(K-Line)、寺元清隆氏(商船三井)、足立幸雄氏(NTT)、加藤秀雄領事(サンパウロ総領事館)、坪井俊宣領事(サンパウロ総領事館)、平田藤義事務局長

左から和田亮副部会長(日通)/岐部ルイス部会長(UBIK)/川手純一副部会長(NYK) (Foto: Rubens Ito / CCIJB)

業種別部会長シンポの発表資料作成のために意見交換

 

 

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