5月の懇親昼食会に100人が参加して開催

5月の懇親昼食会は2012年5月11日正午から2時までブルーツリーモルンビ・ホテルに100人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストのジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官、小林雅彦在サンパウロ日本国首席領事、日伯文化連盟(アリアンサ)の中谷アンセルモ会長、ブラジル日本文化福祉協会の山下譲二 同副会長が紹介された。

Blue Tree Hotels & Resorts のフラヴィオ・モンテイロ マーケティング&セールスディレクター並びに広瀬純子インターナショナルセールスディレクターが2,000人の正社員に日本的な考え方や経営方針を教育、気配り、気を付ける、気にするなど気という言葉をキーワードにホテル経営を行っており、また和食のサービス、日本の番組の放送や日本語の新聞などの導入をしていることなどを説明した。

中村敏幸監事会議長が5月7日に開催された2012年度第1四半期監査報告では、「2012年の第1四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を監事会で承認したことを報告した。

日伯経済交流促進委員会の藤井晋介委員長は2012年5月28日(月) 午前9時半~午後17時までグランドハイアット東京で開催される日経BP主催「日本ブラジル経済交流会議」を案内、主催はブラジル大使館、日経ビジネス企画編集センター、後援は日本貿易振興機構(ジェトロ)、海外投融資情報財団、在日ブラジル商工会議所、ブラジル日本商工会議所、ブラジル開発商工省のピメンテル大臣をはじめ、この昼食会で講演を行うガブリエリ バイア州企画長官もプレゼンテイターの一人として参加、両国間の経済交流発展を担う錚々たるメンバーが一堂に集結する、ブラジルの産業・市場動向からビジネス環境の最新情報が得られるまたとない機会であると案内した。

代表者交代挨拶では、TOYOBO DO BRASIL LTDA.の河本暢夫社長は2006年12月にブラジルに赴任、昨年の繊維業界は惨憺たる結果に終わったために、今年はリベンジしたかったが、帰国することになって非常に残念と説明、また繊維部会長を1年務めたが、平田事務局長や事務局員には非常にお世話になりましたと丁寧にお礼を述べ、後任の山本幸男社長は、32年間に亘って人事・総務部に勤務、海外勤務は初めてであると述べた。 その後、MARUBENI-ITOCHU STEEL BRASIL LTDA.の柴山誠社長は帰国挨拶を行い、続いて平井義夫副社長が挨拶を行った。

3分間スピーチでは中谷アンセルモ日伯文化連盟(アリアンサ)会長が 5月18日午後4時から6時まで会議所で開催する「アリアンサの集い」について、日系企業の新規進出拡大、グロバリゼーション、現地化に必要な人材の育成を主活動の一つとしており、このたび、ブラジル日本商工会議所の協力を得て、セミナーの一環として日伯文化連盟の業務説明会について説明した。

新入会員紹介ではYOKOHAMA RUBBER LATIN AMERICA IND. E COM. の久保田知明氏 、NIDEC-SHIMPO DO BRASIL IMP., EXP. E COM. DE EQUIP. LTDA.の本橋エドアルド健氏 がそれぞれ自社の業務などを説明。

ジョゼ・セルジオ・ガブリエリ バイア州企画長官の講演に先立ち近藤正樹会頭が講師歓迎の辞を述べ、ガブリエリ・バイア州企画長官は、テーマ 「バイア州の経済展望」と題して、日本企業と40年以上に亘って関係があり、ペトロブラス総裁を長年に亘って務め、日本には40回以上訪問した親日家のガブリエリ長官は初めに、バイア州の面積はフランスよりも大きく北東地域の37%を占め、州内には417都市があり、人口は1400万人を抱えていると説明した。

2006年のバイア州内の貧困層クラスの人口は38%に達していたが、2009年には貧困層が30%減少、ジャッケス・ワグナー州知事政権では100万人以上が貧困層から脱出して中間層に移行した。

バイア州の乾燥地帯は風が強く風力発電に最適であり、ゴイアス州並びにトカンチンス州、マラニャン州との州境はエタノールの一大生産地帯であり、また大豆並びにトウモロコシ、綿花、コーヒーの生産地帯でもあり、サルバドール以南の海岸地域はゴム並びにパルプの生産が多く、北部海岸地域はオレンジやパッションフルーツの生産が盛んであると説明した。

東西鉄道並びに南北鉄道が州内を貫通しており、またサルバドールと湾の対岸とは12キロの橋を建設する計画があり、川崎重工は、ブラジルにおけるドリルシップ建造等の合弁事業へ参画することを決定し、バイア州の造船所ESTALEIRO ENSEADA DO PARAGUAÇU S.A.(エスタレーロエンセアーダ ド パラグワス) への30%出資と同社への技術移転を発表している。

州内の道路のインフラ整備では国道415号線の複線化、国道101号線とポルト・スール港湾を結ぶ道路建設、新イリェウス空港の建設、サンフランシスコ河の水路整備、州内への鉱工業部門の誘致を積極的に進めており、自動車工業、パルプ、製鉄所建設、造船業、石油・天然ガス、石油化学部門への投資が拡大、石油製品の輸出は全体の26%、石油化学は16%、紙・パルプは15%となっている。

ペトロブラス石油公社のランドルフ・アルヴェス製油所はブラジル2位の生産能力を擁し、カマサリコンビナート、自動車関連ではフォード、ピレーリ、ブリジストンがバイア州に進出、パルプ製造ではアラクルスやスザノが進出、2014年のワールドカップのサルバドール市のサッカー会場は官民パートナーシップ(PPP)で建設が予定されていることなどを説明、講演後には近藤会頭から記念プレートが贈られた。


ガブリエリ長官プレゼン資料(ポルトガル語PDFファイル) → Apresentação da Palestra

 

講演中のジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官(Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

歓迎の辞を述べる近藤正樹会頭

左からジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官/近藤正樹会頭

メインテーブルのジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官

ジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官と記念撮影

左から近藤正樹会頭/記念プレートを受取るジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官

ジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイア州企画長官を囲んで記念撮影

100人が参加した5月の懇親昼食会の様子

 

 


 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=36554