2012年9月12日、ミナス・ジェライス州エストレマ市に建設されたパナソニック・ド・ブラジル(村上廣高社長)の新工場竣工式に会議所から近藤正樹会頭と平田藤義事務局長が出席した。同工場は伯国内で3ヶ所目となる工場で、南米では初の白物工場、冷蔵庫および洗濯機といった「白物家電」の生産を行う。式にはアナスタジア州知事も参加し、大勢の関係者が参集し盛大に行われた。
同工場は、1967年に操業を開始したサンジョゼ・ドス・カンポス市の乾電池工場、テレビなどを製造しているマナウス工場に次ぐ国内3番目の工場で、敷地面積は17万平方メートル、建設費約2億レアル(約80億円)を投資し昨年5月に着工した。村上社長は挨拶の中で「エコ・アイデア工場」を宣言、先端の省エネ製造設備を導入して製造工程で発生する二酸化炭素の排出量を最大限制御するとともに、雨水を地下タンクに貯蔵して塩素処理を行いトイレや植生に活用するしくみとなっている。また、製造工程で発生する鉄やプラスチックなどの廃棄物をリサイクルしほぼ100%の再利用を目指す。
同社の伯国内販売冷蔵庫はこれまで台湾からの輸入のみであったが、今後は同エストレマ工場に生産をシフトし、2.5リットルペットボトルが収納できる冷蔵庫などブラジル人のライフスタイルに合わせた製品開発が行われる。5日より生産を開始している冷蔵庫は電子制御による「エコナビ」を標準装備し最先端の省エネ技術を搭載している。
鏡開きの模様 (写真提供: ニッケイ新聞)