電気電子工業の2013年の動き
ブラジル電気電子工業会(Abinee)会報
第74号
2013年12月発行
電気電子業界は2013年に1,566億レアルの売上を計上すると予想されており、2012年と比較すると、名目額で8%、業界のインフレ指数であるブラジル地理統計院(IBGE)の生産者物価指数(IPP)が2013年に2.5%を記録すると見られることから、これを差し引いた実質額では5%増になる見込みである。 同様にIBGEのデータに基づくと、電気電子業界は2013年に生産を2%拡大させた模様だ。
2013年の平均為替相場は推定10%のドル高レアル安であるが、輸入品は引き続き、ブラジル市場で大きなシェアを占め、最終財の場合には、2008年以降で最大の22.9%のシェアを記録した。 2014年には、この比率は24.2%に達すると見られている。
最終財において輸入比率が拡大して注目を集めているのは、工業設備と送配電設備、電気資材で、これらの輸入品は2013年度の国内市場で、表に示されるように、それぞれ、29.3%と22.1%、19.2%のシェアを占めると推測されている。
この外にも、電気電子部品の輸入は2013年に246億ドルへ、10%の増加を記録し、業界の総輸入額の57%を占めた。この増加は、製品が導入する技術に伴ってより付加価値の高いコンポーネントの利用など、自働車や電子機器など全体的に電子部品の利用拡大という流れの中で発生している。
一方、2013年に輸出は前年比5%減となり、業界のビジネスに対する輸出の貢献度は縮小した。
その結果、電気電子工業の生産活動は引き続き、国内市場が左右する。
従業員数に目を転じると、2012年末の18万3,000人から2013年末は17万8,000人に減少すると推定されている。 2013年は、供給契約の一部終了に伴い、約5,000人の重要員の雇用に影響した。
部門別に見ると、スマートフォンとタブレット型PCのような市場として新たに立ち上がってきた消費財と、量産資本財で著しい成長が確認された。
タブレット型PCはノートブック型PC市場を切り崩しており、2013年8月にはタブレット型PCがノートブック型PCの販売台数を上回った。他方、スマートフォンは従来型の携帯電話を置き換えており、携帯電話市場が2012年比横ばいで推移する中、2013年5月には両者の販売台数が逆転した。
全体としてみると、その他の部門では極めて緩やかな成長に止まった。業界の参照インフレ指数であるIBGEのIPPが2013年に2.5%を記録する見通しで、このインフレ率を考慮した場合、例えば産業設備部門と発送配電(GTD)部門、電気資材部門などは、限りなく前年に近い業績に止まった模様だ。
しかも、同じくIBGEのデータを基にすると、2013年1―9月期に電力業界向けの資本財の生産が前年同期と比較してわずか1.2%の増加に止まった一方で、産業用資本財の生産は同じ期間に10.4%増加した。資本財をさらに細かく見ると、量産資本財が14.0%増加した一方、非量産資本財は- 9.3%と落ち込んだ。
2014年の見通し
2014年に関して、業界は売上が前年比5%増を記録する見込みである。業界の生産活動は、タブレット型PCとスマートフォン、さらに量産産業設備の販売が再び伸びると見られ、国内市場が引き続き業界に強い影響を与える。
マクロ経済指標では、経済活動の活性化を抑制するような修正あるい管理の必要性が求められるような、「成長と相いれない」状況を示すものがあり、これらの指標を見る限りは見通しが明るくなることはない。
連邦政府が設定したインフレ目標の上限近辺で推移しているインフレ率と、悪化している公会計、拡大する経常収支赤字などを、注意すべき指標として強調しておきたい。
産業オートメーションが代表する電気電子業界の資本財と工業用設備の生産は、それぞれ8%と5%増加する見込み。
GTD(送配電設備)部門も同様に5%の成長を見込んでいるが、これは配電部門における投資の回復にあまり楽観的ではない見方があることなどによる。
タブレット型PCの販売拡大はあるものの、コンピュータ関連業界の売上は、2013年を下回る見通し。
業界の輸出は前年並みで、輸入は約4%拡大する模様。この場合、業界の貿易収支赤字は2013年を5%上回る、377億ドルに達することになる。
また業界の雇用数は18万人に拡大すると見られる。








