日本とブラジルが相互の投資促進で合意

日本とブラジルが2日、ブラジリアで、相互の投資促進と両国間の産業分野の協力を目的とした、2通の覚書に署名した。最初の合意は、茂木敏充産業経済大臣とフェルナンド・ピメンテル開発商工大臣が署名したもので、日本ブラジル投資・産業協力合同委員会の設立に向けたもの。

グループの目的は、ビジネス環境の改善に向けた情報交換を通して、両国間の経済関係の強化を図ること。合同委員会は、通商と投資の促進と、様々な作業分野で官民の協力に向けた取り組みを推進する。また合同委員会は、少なくとも1年に1回、日本とブラジルにおいて交互に会合を持ち、通商分科会と産業・投資協力分科会の2つの分科会が取り組んだ活動報告を受け取る。

局長と事務局長を通じた関連各省の参加だけでなく、経団連と全国工業連合(CNI)の代表者も、委員会に籍を置く。ただし、委員会が今後さらに活動を拡大することも想定しており、今回の合意は、委員会への参画をこれらの機関・団体のみに制限するものではない。

RENAI

2通目は事務方の協力に関する合意で、日本貿易振興機構(ジェトロ)サンパウロ事務所の石田靖博所長とMDICのエロイーザ・メネーゼス生産開発局長が署名した。この取り組みは、貿易の促進と情報交換の推進、日本とブラジルにおける生産部門への投資拡大に向けた活動の策定などを目的とする。活動内容は、投資機会に関する情報の交換と、ビジネス環境の改善、生産部門への投資を呼び込むための手続きの認知の促進、経済・業界データの交換、その他の活動が期待されている。

種々のプロジェクトは、国家投資情報ネットワーク(Renai)とジェトロ・サンパウロ事務所を通じて推進される予定。MDIC生産開発局傘下のRenaiが、ブラジル国内に投資を呼び込む活動の促進に対して、連邦政府と州政府の組織網を支援する。今回の合意では2015年3月31日まで有効とし、当事者間の資金の移動は想定せず、期間内に期限を改定・延長することもできる。(開発商工省サイトhttp://www.mdic.gov.br/sitio/interna/noticia.php?area=1¬icia=12374より引用)

Fonte: Ascom/MDIC – Fotos: Washington Costa/MDIC

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