ドイツ商工会議所(会頭:トーマス シュマル)は12日、1954年にドイツ人コミュニティーの場として設立されたClub Transatlânticoで本国からの要人を招き2013年独伯貢献著名人の表彰式を行った。今年はWEGのDécio Silva経営審議会会長とShaefflerグループのオーナー、Maria-Elisabeth Shaeffler氏の2人がパーソナリテーに選ばれた。独伯関係強化の貢献者を毎年、原則2名を選出し表彰する制度で1995年の表彰制度開始から今年まで延べ40名が選ばれている。
第31回独伯合同会議は市内のワールド・トレード・センターに於いてブラジルドイツ商工会議所の後援下でドイツ産業連盟(BDI: Bundesverband der Deutschen Industrie)、サンパウロ工業連盟(FIESP)およびブラジル工業連盟(CNI)が主催、ブラジル政府、連邦貯蓄金庫、小企業・零細企業支援サービス機関(Sebrae)やドイツ系の大手民間企業がスポンサーとなって開催された。政府関係、民間団体、各種企業や学校関係(学生含む)にも広く公開され、約2000人が参加。
13日の開会式にはブラジル側からジウマ大統領以外にパトリオッタ外務大臣、ピメンテル開発商工大臣、メルカダンテ教育大臣等に加え、去る9日に発足したばかりのアフィッフィ・ギレルミ中小零細企業大臣(SP州副知事)の他、アルキミン サンパウロ州知事、ハダジ サンパウロ市長、ロブソンCNI会長、スカッフィFIESP会長等が又ドイツからはヨハヒム・ガウク連邦大統領、ドイツ産業連盟(BDI)のウルリッヒ・グリロ会長が列席した。
ブラジルとドイツの関係は1500年カブラルのブラジル発見の航海顧問として乗り込んだマイスター・ヨーハンが始まりと言われているが、本格的なドイツ移民(約30万人)の歴史は1824年に遡り、ブラジル全土には1600社のドイツ企業が進出、約20万人を雇用、ドイツ系企業のGDPに占める割合は非常に高い。1600社中サンパウロ州だけでも1200社のドイツ系企業がある。特に工業分野での投資が顕著で貿易相手国として第4位にランクその影響力は絶大だ。
12日の懇親会には今回もドイツ会議所の会員同等扱いで平田事務局長がパーソナリティー表彰式に参加、旧知の同所役員や顧問等と独伯関係の現状や将来動向について意見交換を行った。13日の開幕式には矢部日伯経済交流促進副委員長も参加、独伯戦略パートナーシップ、成長の鍵「競争力」、製造業の強化、メガプロジェクトの運営のセッションに参加した。合同会議はほぼ日伯経済合同委員会や日伯貿投委のテーマに類似しているが開催要領、一般公開度や規模の点で大きく異なっているのが特徴。
関連の詳細記事はhttp://jp.camaradojapao.org.br/news/noticias/noticias-politica/?materia=11626をクリック参照。