中南米地域への進出を検討する民間企業を対象にブラジル、ペルーの市場やODAとの連携事例実見を通し、中南米への理解を深めるとともに日系社会及びJICAとのパートナーシップの促進を図ることを目的としたJICA主催の第2回中南米民間連携調査団との意見交換会が2013年7月22日午前11時から12時30分まで開催された。
初めにブラジルJICAの小林千晃取締役が開催挨拶を行い、明和工業の北野滋代表取締役は、調査団代表として全国各地から参加している調査団は1週間前に初めて顔を合わせたが、ユニークな企業が多く、ブラジルへの強い気持ちで進出したいと説明、その後参加者全員が自己紹介を行い、平田藤義事務局長が簡単に会議所の沿革、会議所活動、公益団体としての使命と政府への提言などを紹介後に質疑応答が行われ、教育レベル、従業員の勤務態度、日系人の活用、製造業の問題、インターン制度の活用、ブラジル人の日本での研修、マイスター制度、職業訓練制度、工業実習サービス機関(SENAI)、「国境なき科学プロジェクト」留学生のインターンシップ制度、日本で働く日系ブラジル人の活用、ブラジルコスト、高い人件費、投資環境、福島原発問題の影響、税制恩典、商習慣知的財産権など多岐に亘って質問されたが、ブラジルでのビジネス経験が豊富なタカタブラジル社の大竹社長、双日の江上顧問、ブラジル三菱重工の相原社長、同柳瀬副社長並びに元ローム社長の平田事務局長は、ブラジルが抱えるビジネス上の問題などを詳細に説明、また難しいからビジネスチャンスがあり、進出するときには市場調査をしっかり行って、戦略を立てた進出企業に大きなチャンスがあるとアドバイス、また平田事務局長は、 科学技術振興機構(JST)の中村理事長来伯に合わせ、ブラジルにおける日本進出企業の研究開発状況と進出メリットおよび日本が協力出来る分野・領域の3点についての研究開発の実態と日本が協力できる分野・領域に関するアンケートの38社からの回答の内容などについても説明、且つ近日中にアンケートの結果を当所サイトに掲載を約束するなど、有意義で大変貴重な意見交換会となった。
会議所関係者は同日夜の懇親会にも出席し、室澤JICAブラジリア所長も駆けつけた中、調査団メンバーと活発な情報交換を行った。
第2回中南米民間連携調査団 参加者リスト
1 東洋農機(株) 常務執行役員 大橋 敏伸
2 (株)キンセイ産業 常務取締役 金子 啓一
3 (株)日本製鋼所 業務管理部 原 崇
4 (有)ケイ・アンド・ケイ板金工業 代表取締役 知花 賢伸
5 (株)エステム 海外部部長 丸山 武夫
6 (株)フジキン 生産本部部長 吉田 恒夫
7 関西工事測量(株) 販売促進部主任 岡野 育恵
8 広和エムテック(株) 取締役 山本 隆教
9 (株)ネオナイト 専務取締役 寺山 文久
10 沖縄県中小企業団体中央会 事務局長 上里 芳弘
11 (株)ゆらリズム 取締役 大野沢 潔
12 明和工業(株) 代表取締役 北野 滋
13 四国化工機(株) 顧問 大田 昌平
JICA
小林千晃取締役
岩永アシスタント
坪井アシスタント
商工会議所
相原良彦機械金属部会長(ブラジル三菱重工社長)
柳瀬 友城(ブラジル三菱重工副社長)
江上知剛専任理事/異業種交流委員長(双日ブラジル顧問)
大竹 茂 (タカタブラジル社長)
平田藤義事務局長

左から相原良彦機械金属部会長(ブラジル三菱重工社長)/大竹 茂 (タカタブラジル社長)/江上知剛専任理事/異業種交流委員長(双日ブラジル顧問)/平田藤義事務局長

開催挨拶を行うブラジルJICAの小林千晃取締役


挨拶を行う明和工業の北野滋代表取締役

左からJICA左からの岩永アシスタント/坪井アシスタント/柳瀬 友城(ブラジル三菱重工副社長)


意見交換会の様子

参加者全員で記念撮影








