パラグアイの新大統領は、同国の南米南部共同市場(メルコスル)への復帰がベネズエラの加盟によって困難になったと受け止めている。
パラグアイのオラシオ・カルテス大統領は、16日に行った就任後初めてのインタビューで、ベネズエラの存在が同国のメルコスル復帰を困難にしていると明言した。 政治的にベネズエラに対し何ら異を唱えるところはないとコメントしつつも、同大統領は、加盟国が外交的に解決すべき法的問題が発生したという認識を示す。
「我が国にとり、ベネズエラの加盟には問題がない。 だが、加盟プロセスの解釈に問題があると受け止めている。 我が国にとって、今回の判断は、加盟国が全会一致で賛成すべき事案だ」と、同大統領は言う。そして、「必要とされた要件をすべて満たしたとしても、解決すべき問題もあるということだ」と付け加えた。
他方、カルテス大統領はパラグアイがメルコスルに復帰することを初めて明確に示すとともに、加盟国としての同国の地位正常化は、単なる「法制上の」手続きの問題だとコメント。 さらに、「パラグアイは南米の大家族の重要な一員」とし、「我が国の再加盟は、絶対に必要だ」という考えを示した。
フェルナンド・ルーゴ前大統領の弾劾に際して、パラグアイ議会が同大統領に弁護のための十分な時間を確保しなかったことを他の加盟国が事実上のクーデターとみなし、パラグアイは2012年6月に資格停止処分を受けた。 パラグアイを苛立たせたのは、域内で唯一ベネズエラの加盟を国会で承認していないパラグアイの不在期間を、ブラジルとアルゼンチン、ウルグアイが、ベネズエラの加盟承認に利用したことだ。 この判断の後、同国国会はベネズエラの加盟問題に関する最終的な表決を実施し、正式に、ベネズエラの加盟を拒否する意見を採択した。にもかかわらず、ベネズエラの加盟はパラグアイの資格停止から1カ月も経ずして7月に署名され、12月のメルコスル首脳会談で承認された。
メルコスル加盟国の首脳は6月にモンテビデオで会談を行い、パラグアイの再加盟を承認、8月15日にメルコスルへ復帰することになった。だがカルテス大統領は、同国の要請をはねつける形でベネズエラがメルコスル議長国に就任したことを理由に、メルコスルに復帰することを拒否している。同国が主張していたのは、カルテス大統領が就任するまでウルグアイを議長国とし、次の持ち回りとしてパラグアイに議長国を移すというものだった。だが加盟国首脳はパラグアイの主張に屈することを望まず要求を撥ねつけており、それが、いっそうパラグアイ側の神経を逆なでた。
同国のエラジオ・ロイザガ外務大臣は、「我が国は、6月に首脳会議を開催するよう提案したが、遺憾ながら、実現しなかった。 これは極めて重要な解決策であり、メルコスルを制度的にも正常化するための提案だった。 だが、解決に向けたチャネルは開いている」と話す。そして、「解決策を見出そうではないか」と言葉を継いだ。
就任式には招待されなかったが、ベネズエラのニコラ・マドゥロ大統領は、同国に対するパラグアイの反発を軟化させるべく、カルテス新大統領に書簡を送った。 就任を祝うとともに、両国の和睦を求めたのである。 だがパラグアイ政府は16日にその書簡の受け取りを否定し、「メディア活動だ」と同国の動きを牽制した。カルテス大統領は、「書簡らしきものには目を通したが、受け取ってはいない」と言う。
ベネズエラとパラグアイは共に、「和睦に努力する」と確約しているが、ベネズエラが議長国を終える12月までにパラグアイがメルコスルに復帰するとは、誰も予想していない。資格停止により経済的な脅威にさらされなかったパラグアイは、復帰を急いでいない模様である。(2013年8月16日付けエスタード紙)








