エコノミストのエドゥアルド・ジアネッティ氏が、ブラジル人の貯蓄率が低い理由と、この状況を変えるにはどうすべきかを語った。
2005年に上梓された書籍「明日の価値(Valor do Amanhã)」の著者でエコノミストのエドゥアルド・ジアネッティ氏は、ブラジルの貯蓄率が低い理由を研究した専門家の1人だ。同氏は現在、大統領選に立候補を予定するエドゥアルド・カンポス氏と彼が副大統領に推すマリーナ・シルバ氏が組織するグループのアドバイザーの1人である。このインタビューでジアネッティ氏は、歴史的背景と将来を見据えるためのブラジル文化の問題、更に、国内で貯蓄率を引き上げるために何をすべきかについて語ってもらった。
貯蓄をすることなく成長することは可能でしょうか?
成長は貯蓄に依存し、その貯蓄というのは、享楽に対して即時的に振り向けられない所得の一部が将来に移転されたものだと言える。だが貯蓄は犠牲を強いるため、ブラジル国内では難しい。我が国の経済を不安定にする経済危機の根本には、貯蓄に対する根強い抵抗がある。ジュセリーノ政権下では、インフレ・マジックが発見された。その後、ガイセル政権では国外の貯蓄というトリックが編み出された。この2つのシチュエーションは、貯蓄することなく成長したいという試みだ。それがうまく機能している間は、得も言われぬ喜びに浸ることができる。社会は所得で譲歩することなく、しかも並行して投資に資金を調達する。だがこれを清算する段階になると、悪性インフレの姿をまとって、あるいはデフォルト危機の形で襲い掛かってくる。
私たちの貯蓄が進まない文化的背景があるのでしょうか?
ブラジルは、近視眼的という点で、3つの文化を受け継いでいる。第1に、未来を見通すことなく開発を進める植民地をここに築いたイベロ・ポルトガル、システマティックな農耕文化すら身に着けなかった先住民、そして、自身の体すら自分のものでなかった奴隷だ。恐らくそのために、ブラジルではリソースを将来に移転するのが難しいのだ。だが、これらはあくまでも遠因だ。もっと身近な理由がある。
例えば?
人々には、貯蓄がいずれ恩恵を与えてくれることに裏付けが必要だ。インフレが昂進している、あるいは債務不履行リスクがあれば、この裏付けは失われる。不安定な経済は、貯蓄を縮小する方向に作用するのだ。
では、この状況を変えるにはどうすれば良いのでしょうか?
進むべき道のひとつは、国家の規模を縮小させることだ。現在、政府は、国内総生産(GDP)に対して約36%を徴税している。仮にも明日、ブラジルが他の国々の平均的規模であるGDP比約25%に税負担を引き下げたと想像して欲しい。国家が手放した富の一部は貯蓄に回るだろう。その上、岩塩層下の石油生産から得られた資本は、将来に対して大きな蓄えになる。最悪なのは、これらの資金が政治家の手に渡る状況だ。我が国はベネズエラに変貌するだろう。代替案は、ノルウェーのような政治家が関与できない政府系ファンドを構築することだ。このようにして我々は、次の世代のために遺産を構築できる。
ダニエル・バーロス(2014年5月26日付けエザメ誌)








