化学品部会に26人が参加して部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換

化学品部会(友納 睦樹部会長)は、2014年8月13日午後3時から5時30分まで26人が参加して8月21日に開催される部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換をした。

2014年上期の回顧では、ワールドカップ開催による工場稼働日の減少並びに販売機会の喪失、新製品上市、自動車販売不振による影響、アルゼンチン向け輸出の減少、欧米メーカーとの価格競争の激化、インフレ高、金利高、新規顧客の開拓、ドル高の為替による原材料の高騰、進む業界再編、人件費の高騰、物価上昇による価格転嫁、価格競争増加に伴う市場価格の低下、アジアからの安価な製品の流入、生産性を上回る労務費の上昇、新ブランド導入による売り上げ増、大規模デモ発生による購買力の低下、旱魃による害虫発生の減少、中国製品との競合継続、困難な優秀な人材確保などが話題に挙がった。

2014年下期の展望では、大統領選後の期待感、インフレによる収益圧迫、円安による日本製品の競争力向上、レアル安の為替による輸入減、人員削減によるコストカット、設備投資による合理化効果への期待、ドル高傾向の継続、売上増加を上回る給与ベースアップでの収益減少、借入金圧縮、クレジット延滞率の増加懸念、高関税などの保護主義政策、回復が期待できない国内経済などが挙げられた。

副題 『どうする日伯関係 -ビジネス環境改善に向け、いま為すべきこと』では、ロイヤリティ送金の制約緩和、VISA発給や移転価格税制の改善、進展しない港湾や道路のインフラ整備、税制改革などが挙げられ、また機能強化委員会の天谷浩之アドバイザーは、安倍政権の成長戦略の中で日本企業の海外進出支援として、新興国市場開拓等事業費補助金制度を活用したブラ ジル 日本商工会議所機能強化委員会の設立、概要、官民連携による取組、活動スケジュール、投資環境にかかわる問題解決・規制緩和に向けた課税ワーキンググルー プ(WG)並びに通関WG、労働WG、産業競争力WG、インフラWGの設立、組織構成、委員募集スケジュールなどについて説明して、ワーキンググループへ の参加を要請した。

参加者は友納部会長(フジフイルム)、藤下副部会長(ハリマ化成)、高橋副部会長(K- I ケミカル)、古田副部会長(スリーボンド)、大澤氏(ダイカラ―)、牟田氏(久光製薬)、成塚氏(キョーセラ)、勝山氏(久光製薬)、小笠原氏(JX Nippon Oil & Energy)、辻氏(長瀬産業)、帆足氏(クラレイ)、宮川氏(丸紅)、岡部氏(三井化学)、田中氏(三井化学)、硯田氏(三菱コーポレーション)、上島氏(ロート製薬)、溝口氏(日本曹達)、松下氏(住友化学)、海原氏(住友コーポレーション)、森氏(大塚化学)、金剛氏(宇部ラテン アメリカ)、森本氏(宇部ラテン アメリカ)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当

左から藤下副部会長(ハリマ化成)/古田副部会長(スリーボンド)/高橋副部会長(K- I ケミカル)/友納部会長(フジフイルム)

 

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