サンパウロ州北西に位置するフェルナンドポリス市のジョゼ・カルロス・ザンボン副市長が2015年 5月27日、紹介者のダニーロ・フジタ弁護士(二宮正人弁護士事務所)とともに会議所を訪問した。フェルナンドポリス市にはサンパウロ州唯一のZPE(輸出加工区)があり、応対した平田藤義事務局長と日下野成次総務補佐と主にZPEについて意見交換を行った。
ザンボン副市長は同市のZPE統括社長を兼務、フェルナンドポリス市はロジスティック上、立地条件に恵まれている事を強調。現在ZPEで生産した企業は法律により80%輸出向け、20%国内マーケット向けの比率が強いられているが、ZPE企業にとっては魅力的ではなく、国内マーケットへの供給を増やすべく60%輸出、40%国内という比率に変更する修正案が国会に目下上程中であると説明。
平田事務局長は昨年11月、Investe SPに対し、輸出企業として現役時代の経験則から6/4比率が経営上最も好ましいと意見表明したことがあり、法律改正は必要最小限の条件措置であるとコメントした。中国にも同様な経済特区があるが、全てロジスティック面で有利な沿岸地帯に位置しており、フェルナンドポリス市を含めブラジルの多くのZPEは産業インフラと言う視点からは内陸あるいはインフラ未整備の地域に在って、輸出基地としての立地条件が悪く成功事例が少ない。もっと便利な地域、例えばカンピーナス国際空港の近くとか港湾ターミナルが整備されつつあるサントス港の近くに先ずは実証モデルとしてのZPEを設置すべき。
世界各国から高度な技術を持った企業に進出して貰い生産性を向上し、競争力のある商品の輸出を促進、真のZPEとして機能させるには、先ず電力、上下水道、通信等ハード面およびソフト面の全ての産業インフラが整備されなければならない。ZPEに進出希望の企業に対しては会社設立や環境ライセンスを含むあらゆる許認可に対し「ワンストップ・サービス」を提供するべき。ZPE対象企業には必要以上に過渡な輸出のオブリゲーションやローカルコンテンツを要求してはならない!輸出企業に対する減免税措置は欠かせないが、少なくとも規制緩和をして挙げたら喜んで進出したい企業は山ほど存在する。
ZPE内には付帯的な保税倉庫をはじめ通関業務や複雑な税務会計を処理する専門業者も誘致すべきである。日本に限らず世界には特殊かつ高度な技術を持つ中堅・中小企業群が数多く存在し、その国の大企業を支え、産業クラスターが形成されている。理想的なZPEがブラジルの工業界を牽引する大消費地のサンパウロ州に実証モデルとして成功すれば、他州にも水平展開が容易になる。昨年暮れにInveste SPがサイト・ポータル上に掲載したビジネスマッチングと連動、相乗効果を生み、特に中堅・中小企業の進出が期待出来る等々と突っ込んだ意見交換を行った。
平田事務局長はザンボン(Zambon)氏に対し遅きに失した感はやむを得ないが是非とも国運を賭け、ZPEをZambonPEと言われるくらい法改正を含めた改革を断行して貰いたいとお願いした。同氏はブラジル全国のZPE統括代表にしっかり提案する事を約束した。

左から平田事務局長、ザンボン副市長、フジタ弁護士、日下野総務補佐 (Foto: Rubens Ito/CCIJB)








