ZPE局長(Secretaria-Executiva)が来聖、平田事務局長と意見交換

ZPEに関しては昨年末から年初に掛けて平田事務局長からサンパウロ州の投資局およびMDICに改善提言を行い、今年6月MDICの貿易商業政策担当局から同提言については、既に国会で報告担当のバイア州出身の上院議員も決まり、目下上程され審議中である通知を公文書(No.11/DECOS/SCS/MDIC)の形で受理していた。

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ブラジルの輸出加工区(ZPE)を統括する開発商工省(MDIC)のタイゼ局長は19日正午、サンパウロでの諸用件が終了した後、平田事務局長と会合を行った。

8月末から9月1日の日伯経済合同委員会や9月3日の日伯の貿易投資産業協力合同委員会(ブラジリア)でもAGIR活動(提言5項目)の一環として公式に発表済みであるが、今後の具体的な進め方の枠組みについてタイゼZPE局長と忌憚なく話し合った。

主な会合要旨は平田事務局長から

       当所は本件およびAGIR提言5項目等に関しMDICとして何を期待しているのか政策対話の用意がある。是非とも年末までに1回、基本的な骨太の枠組みに関し話し合いたい。

       必要に応じ経産省(METI)とより一層連携強化を図る事で、METIが持つアジア地域での新興国支援活動の知見を頂きながらMDICと情報を共有し各種要請に応えたい。

       年1回の頻度で開催している両国で交互に開催している貿投委だけでは不足。政策対話委員会の中間会合が是非とも必要と考える。

       ブラジルにおける長い実務経営経験(電子部品製造)に携わった者として、我がブラジルの競争力、生産性向上には裾野産業(特に中小企業)の育成が最も重要である事を説き、そのための特別ZPE施策が必要な旨、繰り返し強調した。

以上に対し、同局長は以下の見解を述べ、今後も引き続き情報を共有しながら前向きに取り組んで行きたいと見解を述べた。

       11月中旬以降は省庁改革編成のため可能なら11月初旬、第2週頃にブラジリアで会合を行いたい。

       連邦政府はZPEの法的および合理的な制度設計を行うが、財政上からも実行するにあたっては州・市レベルで民間活力に期待している。

       現在、MDICではアクレ(アサイのアグリビジネス:100%輸出)やピアウイ州(樹脂ワックス等、化粧品関連の100%輸出)のZPEが成功事例だ。そのほかにもペルナンブーコ州のSUAPEやセアラー州のポスコおよびDONGKUKが好事例と思っている。

       国会で承認された暁には新ZPEとして機能するようにする。

(以下タイゼZPE局長からのお礼状)

ブラジル開発商工省国家輸出加工区審議会
公用文書番号 No.182/2015/SE-CZPE
ブラジリア、2015年11月3日
ブラジル日本商工会議所 事務局長
平田 藤義 殿

会議への御礼の件

1.    2015年10月19日サンパウロ市内でZPE(ブラジル国家輸出加工区 Zona de Processamento de Exportação)規定とブラジル投資機会について協議を行った会合の件でご連絡申し上げます。

2.    本テーマに関してご意見を頂きましたことに御礼申し上げますとともに、今後お互い対話を進めるにあたって一歩踏み出すことが可能となりました。

3.    会合の際でも触れましたように、引き続きブラジル日本商工会議所の担当グループとコンタクトを続けZPE(輸出加工区)規定についてより深く分析を行っていく所存です。

4.    ZPEについて詳細説明が必要な場合にはいつでも応対する準備が御座いますので当事務次官室までお問い合わせ下さい。

Thaise Pereira Pessoa Dutra
ブラジル開発商工省
ブラジル国家輸出加工区審議会
事務次官

 

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