5月の懇親昼食会に200人が参加して開催

5月の懇親昼食会は、2016年5月20日正午から午後2時までチボリホテルに200人が参加して開催、進行役は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストの福嶌 教輝 在アルゼンチン日本国大使館特命全権大使を紹介した。

初めに村田俊典会頭は、4月25日にブラジリアで開催されたメルコスール大使会議に平田事務長と共に出席、メルコスール諸国大使と流動的な域内政治経済の諸問題について意見交換、また日伯交流委員会活動報告として、8月10日の日本対スエーデンのオリンピックサッカー試合のパブリックビューや広告バナー、定価170レアルで予約開始した「現代ブラジル事典」、第4回政策対話委員会とブラジル商工省とのブラジル自動車サプライヤー育成並びにドローバック制度改善、6月の下院公聴会への出席予定などについて説明した。

商工会議所の顧問弁護士である佐伯ジョージ弁護士は、佐伯弁護士事務所の住所移転について説明、市川利雄 県連副会長は、県連主催の『第19回日本祭り』出展ブースの紹介、呉屋晴美 文協会長は、文協主催の『第10回文化祭り』の紹介、ベッチ・ポンテ NEOJIBAディレクターはブラジル三井物産基金支援プロジェクト『NEOJIBA』について、音楽活動を通した社会貢献プログラムとして、ブラジル北東部バイーア州における青少年の音楽教育プログラムで、貧困層の子どもたちが参加できる子どもオーケストラを設立、その活動を通して子どもたちの自己実現の場の拡充推進などについて説明した。

佐藤 卓夫 在サンパウロ日本国領事は、外国青年招致事業JET(The Japan Exchange and Teaching Programme)について、外務省並びに文部科学省,総務省の協力のもと,地方公共団体が諸外国の若者を特別職の地方公務員として任用し,日本全国の小学校,中学校や高校で外国語やスポーツなどを教えたり,地方公共団体で国際交流のために働いたりする機会を提供する事業であり、過去20年間で100人が研修、サンパウロ管内から24人が研修していることなどを紹介、OB 会長のCristina Izumi Sagara 女史は、都市開発計画を岩手県盛岡市で研修、ポルトガル語および日本語が流暢に話せるOB 採用を要請、またClécio Donizete Lima OBは、東京大学で博士号を取得、日本に13年間生活後にブラジルで通信教育の会社を設立したことなどを紹介した。

トヨタのエジソン・ナリマツ セールスプランニング ジェネラルマネージャーは「メリット満載で購入が容易となったハイブリッド車」について、IPVA税が50%減税される特典、ラインナップの整ったハイブリッド車、サンパウロ市内の店舗ネットワーク、日本語・ポルトガル語・英語による窓口相談などについて説明、ジェトロサンパウロ事務所の大久保敦所長は、7月12日から15日にかけてアルゼンチン・インフラミッションについて、マクリ新政権のもと、今まで投資停滞による老朽化したインフラ設備更新政策を掲げているアルゼンチン政府の事業展開向けミッションは、マクリ大統領や政府高官との意見交換会への参加を説明した。

着任挨拶で伊藤忠ブラジルの今井重利氏は4月11日に着任、中南米ブロック担当、商工会議所では貿易部会長に就任、バックグランドとして鉄鉱石などの資源でオーストラリアのパースに駐在していたと説明、丸紅ブラジルの藏掛 忠明氏は5月10日に着任、日伯法律委員長を担当、長年、航空関係のビジネスに従事していたと説明、JAPAN BANK FOR INTERNATIONAL COOPERATION (JBIC)の櫛引 智雄 首席駐在員は、ブラジルは通算3回目の勤務で前回は2005年から2008年までリオ勤務していたと説明した。

日本光電の栗田秀一社長はブラジルには4年間勤務、国家衛生監督庁(Anvisa)問題などビジネス障害で困惑していたが、メディカル分科会設立で多くのビジネス障害が除去できたとお礼を述べたい、特に平田事務局長の尽力にお礼を述べた。後任の市川幸太郎社長は栗田前社長のおかげで順調に営業ができていると説明、平田事務局長は2013年10月にメディカル分科会を立ち上げ、いろいろな問題を解決、400人が参加したメディカルセミナー開催で修好120周年を祝うことができた。メディカル分科会設立の立役者の一人である栗田社長に拍手をお願いしますと参加者の要請、最後に新入会員紹介ではT. IWAYAMA CONSULTORIA EMPRESARIAL EIRELLI-EPP の岩山 明朗社長は、日本生まれでブラジル育ち、ブラジルに58年住んでいる。41年間のサラリーマン人生の大半はインフラ関連事業に従事、退職後の3か月間は魚釣り三昧、家では料理シェフ、今後はコンサルタント会社を設立してブラジルのインフラ案件をサポートしたいと述べ、村田会頭から会員証が贈られた。

村田会頭が特別ゲストの福嶌 教輝 在アルゼンチン日本国大使館特命全権大使の略歴、サンパウロ総領事館の総領事時代には日系コロニア関連の153カ所を訪問、2015年からアルゼンチンに大使として着任していると紹介、福嶌 大使は「アルゼンチンの現状と見通し 新政権発足と今後の課題」と題して、最近のアルゼンチン情勢として、マクリ大統領の政権発足前後の内政、外交、経済の比較、新政権は他勢力と関係構築で一応「統治」可能、議会勢力図、州知事との関係、最近の議会を巡る情勢、ホールドアウト債権者への支払いを可能にする法案等可決の審議、最近のアルゼンチン外交情勢として、外交の脱イデオロギー化外交のリバランス・全方位外交の展開、より開放的なメルコスールを通じて他の経済圏との関係強化、オバマ米大統領のアルゼンチン訪問によるアルゼンチンと米国の通商と投資に関する枠組み合意、4月初めに核セキュリティ・サミット出席のためワシントンを訪問した安倍総理大臣は、マクリ・アルゼンチン大統領と首脳会談を実施、短期的には矢継ぎ早の経済改革で足枷除去に成功、中長期的にはマクロ不均衡是正と投資呼び込みが鍵、長年アルゼンチンを苦しめてきたホールドアウト問題が解決、ホールドアウト後のカントリーリスクや外貨準備高、ドル・ペソ為替レート、金融指標の推移、今後の海外投資家からの対内直接投資、原子力発電所や風力発電所、都市交通関連などの最近の中国からの投融資案件、アルゼンチンのマクロ経済政策の過去と現在・未来などについて講演、村田会頭から記念プレートが渡された。

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福嶌大使プレゼン資料  アルゼンチンの現状と見通し(サンパウロ)20150518(ダウンロードに多少時間がかかります)

講演中の福嶌 教輝 在アルゼンチン日本国大使館特命全権大使

福嶌 教輝 在アルゼンチン日本国大使館特命全権大使の講演の様子

「会頭挨拶」で会議所活動を報告する村田会頭

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=41874