ABDI総裁との意見交換会開催

政策対話委員会 (櫻井淳副委員長)は、8月3日にブラジリアにあるブラジル産業機関ABDI (Agencia Brasileira de Desenvolvimento Industrial)を訪問、大使館からは、星野公使、小林参事官、山上秘書、またカマラからは、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員が同行した。ABDIからは、ルイス・アウグスト・フェレイラ総裁、ジョン・メンドサ国際アドバイザーチーフ、レオナルド・レイズマン政策対話アドバイザー、タイナ・ピメンテル総裁書記官に対応いただいた。梅田大使が先週ABDIを訪問し、カマラのAGIR活動を通じABDIと関係構築を強化することが重要とのことで会合が実現、当日は、ブラジルの産業競争力強化に向けた議論を交え、お互いの協力関係が深まった会合となった。

天谷アドバイザーは、カマラが取り組むAGIR活動についての概要を説明、MDICと取り組んできている政策対話で議論されてきているテーマにおいてABDIから協力を得ていることを感謝した。また平田事務局長は、利便性のあるZPEをサンパウロ付近に設立すること、そして、ブラジルの産業競争力強化には、高い技術を持つ日本の中小企業の進出を増やすことが必要で、その為にはAGIRで提言されている項目の改善活動の大切さを語り、ABDIの協力を要請した。

アウグスト・フェレイラ総裁は、ABDIの特徴は国会や政府機関より決断が早く、生産性のある活動が出来ることにあると主張、カマラとパートナーを結ぶことで、ブラジル産業競争力強化の早期解決に向けた取り組みが実現できると語った。また、ブラジルの創造力と日本企業の生産技術の高さや品質へのこだわりを融合することは、お互いにウィンウィンの関係であるとした。産業人材育成における協力、国際金融機関や民間の銀行を含めたファンドの設立や有効活用、スマートシティの技術協力、ブラジルコスト解決をテーマにした産学研究やスタートアップ事業の支援協力などについて活発な議論が行なわれ、今後カマラと一緒に活動していく重要性が確認された。

 

Fotos: Akinori Yoshida / CCIJB

 

 

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