ブラジリアに本部のあるブラジル産業開発庁ABDI (Agencia Brasileira de Desenvolvimento Industrial)のルイス・アウグスト・デ・ソウザ・フェレイラ総裁(luiz Augusto de Souza Ferreira:通称グウト・フェレイラ(Guto Ferreira))とマリア・ルイザ・カンポス・マシャード(Maria Luisa Campos Machado)理事が23日に会議所を訪問、平田藤義事務局長並びに吉田章則調査員が応対した。
先ず初めに、マリア理事より、2014年から行なっているエンブラエール社と飛行機製造裾野産業の調査研究事業についての簡単な概要説明が行なわれた。グウト・フェレイラ総裁は、AGIRで取り上げられている自動車裾野産業育成に関して、同じような調査研究事業が当会議所と一緒に出来ないかその可能性について意見交換を行った。
平田事務局長は、世界的に著名な2大企業のトヨタおよびホンダが当会議所の会員であり、なお同2社はAGIR活動に積極的かつ熱心に参加している事を伝え、航空機産業の例は自動車産業にも共通(殆ど無欠陥の6シグマにチャレンジ、10年間10万マイル保証が要求される世界)する所が多く、その横展開について非常に関心を示した。
一方、ブラジルの製造業の対GDP比率が1990年のコロール・プラン(輸入の自由化)以降、現在では僅か11%台に半減した事を回顧、特に50年代から本格的に始まった輸入代替工業化政策(別名国産化政策)から輸入の自由化へ移行する過程において大きな産業政策の過ちがあった事を指摘した。
FHCのレアルプラン下でも自動車の組立や家電のセットメーカーに対しては、それなりの産業政策があっても、それを支えている最も重要な裾野産業、部品メーカーに対する確固とした政策が今なお不在と断言、先進的な技術導入の遅れや人材育成が不十分な結果、最悪の雇用減に至っていると憂慮。
自ら電子部品製造経営者として日本の品質管理(QC)マネージメントを1970年代に導入、民間団体としてはブラジルに初めてJohnson&Johnsonと一緒になって、GM、Embraer、CTA、Kodak社等の周辺地域企業に働きかけ品質管理協会を設立、特にQCの世界や製造・サービス業の間で言われるQCDS(品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)、サポート(Service))の重要性やそれを確保する上での「もの造り」に欠かせない基本的な要素4M(Man、Machine、Material、 Methodo)について触れ乍ら、その中でもManファクターである人材育成が如何に大切なのかを説き、製造業に携わった経験を語った。
Gutoが今、積極的に進めようとしているStart-upやIotの先進分野が必ず裾野産業育成にも波及、クリエイティブなブラジル人と巧みな技術力を誇る日本人が協働すれば計り知れない相乗効果が期待できると抱負を語り合った。
そのための産業競争力をつけるためには、技術力の高い世界的な企業の進出や投資を呼ぶ込む必要があり、現在国会で審議されているZPE改善提案の経緯についても関係資料を手渡し説明した。(PDF資料)
議論は、労働や課税などブラジルコストの改善などにも及び、今後のABDIとの交流関係強化について、事業発表や意見交換会を開催することが約束された。
動機及び経緯:
ZPEの改善提言が国会上程に至るまでの経緯

Fujiyoshi Hirata, Akinori Yoshida, Maria Luisa Campos Machado
Leal e Luiz Augusto de Souza Ferreira

Akinori Yoshida, Maria Luisa Campos Machado
Leal, Luiz Augusto de Souza Ferreira, Fujiyoshi Hirata e Hiroyuki Amaya
Fotos: Rubens Ito / CCIJB








