【CCCCがブラジルで港湾事業と鉄道事業の統合を計画】

コンクレマット株式の80%を買収した中国の大企業、CCCが物流分野で成長を計画している。

ブラジルではほとんど知られていない中国交通建設集団(CCCC)だが、ブラジル国内市場で意欲的な成長戦略を計画している。同社は、2016年末、建設会社コンクレマット株式の80%を3億5,000万レアルで買収して静かにブラジル市場に進出したが、その手には様々な分野に投資を予定する400億レアルの軍資金を携えている。エスタード紙が関係者から入手した情報によると、想定する投資先は、港湾、高速道路及び鉄道などが含まれる。

カーニバル休暇前の2月第2週、中国のインフラ会社大手CCCC役員の1人がブラジルを訪問し、最終的な対応について確認した。買収検討対象の膨大なリストを作成しており、このような役員のブラジル訪問は次第に頻度を上げている。

世界で年間約600億ドルの売上を計上し中国国内で10万人を雇用するCCCCは、アメリカにおける不動産事業やアジア諸国のインフラ事業など、国外で様々な大規模投資を展開してきた。そして今、港湾と鉄道で好機到来と見て、ブラジルに狙いを定めている。政府調達では汚職捜査を慎重に見極めている部分もあるが、そのことがブラジル国内で事業を展開する同社の足かせになっていることはない。

港湾

中国本社の役員がこの数か月で様々な資産を探し求めており、間もなく、重要な投資について発表する見通しだ。その1つが、マラニョン州サン・ルイス多目的モーダル港。建設会社のWトーレとパートナーを組む。CCCCは、この計画でおよそ17億レアルを負担する予定だ。この問題に関してトーレはコメントを拒否した。

サン・ルイス市の港湾事業は、鉄道事業との統合を目指す同グループにとり最初の案件となる。CCCCは南北縦断鉄道と北東部横断鉄道、穀物輸送鉄道(現時点では計画段階でブラジル中西部の穀物を北部の港湾に輸送するのが狙い)に強い関心を示す。契約はまだ締結されていないものの、既に協議は進んでいる。

ナシオナル製鉄会社(CSN)が事業主の北東部横断鉄道では、ブラジリアで同社幹部が協議を重ねている。CCCC側の狙いは、経営パートナーとして参画すべく連邦政府を説得することだが、現時点で連邦政府とCSNが論争中の未解決の問題がある。ベンジャミン・スタインブルック氏が率いるCSNは、この事業で経営パートナーを探している。

関係者によるとCCCCは、コーザン・グループ傘下のルモALLが展開する南部鉄道網への投資の可能性も捨てていない。ルモは、経営の支援を受けるため、バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BofA)と契約した。「CCCCはブラジル国内向けの投資に、400億レアルの資金を確保している。この資金を使い尽くす訳ではないだろうが、明らかに同社は、様々な企業に関心を持っている。南部鉄道網はそのひとつだ」と、この問題に精通するある関係者は言う。

4月初旬にCCCCは、公式に、ブラジル市場への参入をPRする予定だ。2015年の売上が9億3,000万レアルと国内市場では小規模の建設会社、コンクレマット・エンジェニャリアの買収を記念するパーティーを予定する。2016年に同社は、カマルゴ・コレアの株式の一部を買収する方向で協議に入り、蜜月を過ごした。だが、この対話は進捗しなかった。

同グループとブラジルとの関係でいえば、モーダルとオーストラリアのマッコリー銀行とジョイントベンチャーのMDCを立ち上げた2014年の方が、より緊密な状況にあった。この企業は、南アメリカにおけるインフラ事業への投資を目的にしている。

国際化

2016年末、CCCCの不動産投資事業を担う子会社が、アメリカの投資家スティーヴン・ロス氏と、ロサンゼルスで複合不動産を建設するためのジョイントベンチャーを設立した。およそ9億5,000万ドルの投資を見込んでいる。2016年11月には、CCCはマレーシアで鉄道への投資に署名し、アジア大陸でも事業を拡大した。

エスタード紙の取材に対してHin Lin氏は、同社の事業計画についてはコメントしないと回答した。同様にモーダルも、コメントしないと応じた。

(2017年3月19日エスタード紙に掲載)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=42952