JCI Brasil-Japão(略称JCI)のMarcia Mariko Nakano会頭は24日(土)、リベルダーデ界隈のホテルで設立35周年記念イベントを盛大に開催、無事成功裏に終了した。
人間の年齢で言えば35歳は最も体力、気力とも充実した壮年にあたる。1982年に当会議所(略称CAMARÃO) 内で産声を上げた。時は経済危機に見舞われインフレが暴走する中、軍政から民政復帰に向け全国的な広域抗議デモ「Diretas já ! 」が始まろうとする歴史的な転換点であった。
2002年、奇しくもJCI誕生から節目の20周年に平田藤義事務局長が入所。平田事務局長は就任6か月後に、「これからは過去と決別する!可愛い子には旅をさせる!」と当時のJCI会頭等に宣告・説得、「若い青年達が好きな時間に集まり、親CAMARÃOに依存せずに外で、もっと青年らしい活発な活動が出来る自由な空間を造れ!」と引導を渡した。簡単に言えばCAMARÃOから出て行けと言う事であった。
それまでCAMARÃOの所狭い一室で6か月間以上が経っても活動らしき活動もしないJCIに、「もう立派な大人になったのだから、専用の電話/FAXと事務棚を持ち出して親元を離れよ!」と叱咤。(JCIの定款上の現住所はCAMARÃOと同一)
JCI誕生直後からブラジルの歴史は大きく激しく紆余曲折に揺れ動いて来た。軍政に終止符、民政に復帰(85年)、天文学的なハイパーインフレに突入、物価賃金為替凍結のクルザードプラン(86年)、モラトリアム宣言(87年)、インピーチメント寸前に辞任した大統領(92年)、数回に及ぶ通貨単位の変更最終版レアルプラン(95年)、タイ(97年)およびロシア危機(98年)に続くブラジルの通貨危機(99年)、労働党政権誕生(2003年)、メンサロン事件(05~06年)、14年のワールドカップ、16年のリオオリンピック祭典中のラヴァジャット作戦、政治・モラル・経済危機の3重苦に喘ぐ中、大統領のインピーチメント(016年)、今なお現職大統領が前代未聞な収賄告発を受ける等々、これまでの35年間、ありとあらゆる苦難を乗り越え、飛躍・発展を遂げて立派に成長し、壮年期に入ったJCIを高く評価したい。
日伯の懸け橋となっているJCI、明るい豊かな社会の実現を理想とするJCI、そしてリーダー育成のための自己修練を積み重ねるJCI、ボランティア活動で社会奉仕、益々精進するJCI、世界を舞台に交流活動を活発に展開するJCI、今では逆にCAMARÃOの手本となっている。その逞しい成長ぶりに平田事務局長は目を細めながら感慨深く乾杯の音頭を執った。
写真提供 : ブラジル日本青年会議所

開会スピーチを行う関口ひとみ在サンパウロ日本国総領事館首席領事

マルシア・ナカノ2017年ブラジル日本青年会議所会頭(左)と青木智栄子ブルーツリーホテルズ社長(右)

スピーチを行うマルシア会頭

歴代役員らと記念写真

乾杯の音頭をとる平田藤義ブラジル日本商工会議所事務局長

鏡割り

35周年のバースデーケーキをカット








