機械・金属部会(池辺 和博部会長)は、2017年8月7日午後3時から5時まで16人が参加して開催、8月24日に開催される2017年下期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成では参加者がそれぞれ自社の業績などについて発表した。
上期の回顧では、順調なコモディティ価格並びに輸出産業、JBS経営者によるテーメル大統領盗聴に端を発した政治スキャンダル、失業率の高止まり、消費低迷、リスク回避による設備投資中止、投資抑制情況の継続、顧客の意思決定が遅く延期案件の増加、粗鋼生産の二桁増加、労働改革法案通過、Sete Brasil社の司法再生申請の受理、セメントプラントの設備拡張プロジェクト凍結、ラヴァ・ジャット汚職問題による入札中止、成長が見込まれる医療機器分野、取引先からの支払い遅延要請、代金回収労力の増加などした。
下期の展望では、政治的混乱の継続や財政赤字、技術サポート・アフターサービス改善強化による差別化、保税倉庫の在庫、日銭商売、競合他社との差別化、コンサイメントベースでの出荷、新規システム受注、ペトロブラスの業績回復と石油市場活性化、現地社員のモチベーションアップ、マネージャー級への経営情報開示、社会構造改革進展への期待が挙げられた。
副題として:『回復途上のブラジル経済-いま打つべき戦略は』 では、中小規模案件への対応強化、新規顧客開拓、輸出産業への営業シフト強化、身の丈経営、グループ内協業強化、キャッシュフローの改善、客先情報の収集、IoT活用、優秀な人材確保、社内業務の効率化、ビッグデーターの構築と解析、三国貿易の拡大、リードタイム短縮などが挙げられた。
参加者は池辺部会長(日立サウスアメリカ)、馬場副部会長(kobelco)、渡辺氏(カワサキ)、吉川氏(Yokogawa)、上田氏(三菱重工)、馬場氏(三菱重工)、根岸氏(Azbil)、井川氏(AMADA)、岡本氏(MMC)、小湊氏(KBK DO BRASIL)、高橋氏(JFE SHOJI)、長谷川氏(ユシロ)、小野沢氏(荏原製作所)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当
左から馬場副部会長(kobelco)/池辺部会長(日立サウスアメリカ)
Fotos: Rubens Ito / CCIJB