繊維部会は部会長シンポ発表資料作成で意見交換

8月24日に開催される2017年下期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のため、繊維部会(豊田 明生部会長)では、2017年8月8日午前9時から11時まで12人が参加して開催、参加者は「2017年上期の回顧と2017年下期の展望」、副題として:『回復途上のブラジル経済-いま打つべき戦略は』 について、それぞれ自社の業績などについて発表した。

2017 年上期の回顧として、内需主導の景気回復の遅れ、中国の綿花在庫の減少、受給バランス以外を揺さぶるトレーダや生産者組合の投機的動き、労働訴訟や人件費高騰などのブラジルコスト上昇、レアル高の為替、綿花輸入量ではバングラデシュ並びにベトナムが中国を抜いて1位、2位に上昇して中国の影響力緩和、バイア州の綿花生産減少、国内不況による多くの国内外紡績メーカー撤退、為替レート変動による輸入衣料動向、綿糸の製造原価上昇などが挙げられた。

2017年下期の展望として、為替レート次第による綿花輸出増加懸念、生産効率アップ、ブラジル国内綿花の品質アップによる競争力向上、輸入綿糸の大幅増加予想、更なる体力維持が困難な国内企業の淘汰、国産品購買キャンペーンの提案などが話題となった。

また副題:『回復途上のブラジル経済-いま打つべき戦略は』では、信頼できるパートナー企業の選定、法務担当専門家の育成、リスク管理体制強化、人事制度の確立、消費者向け安心・安全な国産品購買キャンペーン提案、居客要望に順応した納期対応、年金改革や労働法改正などの構造改革進展への期待、国内の安定在庫システムの構築などが挙げられた。

参加者は豊田部会長(ユニチカ)、浅川副部会長(日清紡)、大島 副部会長(クラシキ)、南村氏(東洋紡)、横山氏(オオミ繊維)、平池氏(東レ)、前田氏(東レ)、辻氏(YKK)、藍原副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、吉田調査員、大角編集担当

左から大島 副部会長(クラシキ)/浅川副部会長(日清紡)/豊田部会長(ユニチカ)

 

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