経済上昇気流で新年会では楽観的な話題でにぎわった

商工会議所の2018年新年会は、2018年1月19日正午から午後2時までブルーツリーモルンビーホテルに180人以上の会員が参加して盛大に開催、進行役は平田藤義事務局長が務めた。 初めに平田事務局長は、今年の干支は「戌(いぬ)」で守りの多い年と言われているが、ブラジル経済の上昇気流を見ると「攻撃は最大の防御」に尽きる。ブラジルのマクロ経済は、2年近く前から潮目が変わってきており、テーメル政権ではすでに新労働法の施行など構造改革に着手し、残りは年金・恩給改革や税制改革を残すだけになっていると参加者の気持ちを高揚させる開催挨拶となった。

松永愛一郎会頭は新年の挨拶で、商工会議所の活動開始に当たり、昨年は世界的に地政学的リスクが拡大、米国のトランプ大統領誕生、パリ協定やNAFTAのエグジット、キューバやイランに対する外交戦略の変化、エルサレムのイスラエル首都発言、北朝鮮の核問題、先進諸国での無差別テロなど枚挙にいとまがなかった。しかし中南米地域ではヴェネズエラ問題は続いているものの、アルゼンチンの上下両院の中間選挙でのマクリ大統領率いる中道右派政党「カンビエモス」の勝利やチリの大統領選挙での保守派ピニェラ氏当選。またブラジルのマクロ経済の数字もよくなってきている。 昨年から日メルコスールEPAの議論が活発かしてきており、会議所では今年1年、日メルコスールEPAに関する勉強会などを継続したい。また今年は日本移民110周年記念で、商工会議所も総力を挙げて協力する。昨年4月にオープンした「ジャパンハウス」の来館者はすでに50万人を突破、「ジャパンハウス」は移民110周年の呼び水になっている。今年の干支は戌で守りであり、会員企業が脇を締めて事業展開するために支援すると強調した。

特別参加者紹介では、サンパウロ総領事館の野口泰総領事は、松永会頭が説明されたように、今年は日本移民110周年記念の年であり、110周年記念への皇族ご臨席の実現。日系人との連携によるブラジル国内での各日本祭りへの支援。日本で勤務するブラジル人労働者を支援している人のブラジルへの招待。日本企業の海外進出支援も担っている「ジャパンハウス」のメンバーシップ制度の導入。日系4世へのビザ拡大。総領事館の安全情報のタイムリーな提供などについて説明した。

日本移民110周年記念委員会の菊池義治実行委員長は、「日本移民110周年記念」をビデオで紹介、7月21日に開催予定の日本祭りに併せて日本移民110周年記念の式典開催予定。またすでに日本移民110周年記念向けの募金活動を開始して多大な支援を受けているが、トヨタ社やホンダ社提供の乗用車リッファへの協力をお願いした。

鏡開きの乾杯の音頭は、商工会議所顧問弁護士の佐伯ジョージ弁護士がとり、野口総領事並びに松永会頭、土屋副会頭、安田副会頭、粟屋専任理事による鏡開きが行われて、参加者一同、日本酒で乾杯した。

3分間スピーチでは、ブルーツリーホテルの内村明美さんとヴィトル・小林元市会議員は、2月3日にサンパウロ州バルエリ市のブルーツリー・プレミアム・アルファヴィーレホテルで開催される「世界のカーニバル」ワークショップを案内。フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ財団のセルジオ・ファウスト取締役は、2004年設立で唯一のFHC基金であり、図書館を完備、すでに300回以上の講演会やセミナー開催を説明した。青年会議所の新任会頭挨拶では、パトリシア・ムラカミ会頭は、年齢は33歳で弁護士。JCIのミッションやメンバー規模、昨年10月28日に、リベルダージ活性化プロジェクト「RevitaLiba」の一環として、大掃除イベント開催など活動内容などを紹介した。

2017/18年度の所信表明では、企画戦略委員長の大久保敦委員長は、昨年に続いて企画戦略委員長を拝命、3月1日の2018年上期の業種別部会長シンポジウム、テーマ「2017年の回顧と2018年の展望」、副題: 『いま求められる新たな視点は』で開催、EU・メルコスールEPA締結並びに韓国・メルコスールEPA交渉開始などを踏まえて委員会での勉強会などについて説明。異業種交流委員会の井上秀司委員長は、各委員会の横の繋がりの強化、先週は元宝塚トップスター麻路さきさんの講演会を開催、今後が色々な講演会を予定していると説明。企業経営・地場企業推進委員会の鈴木ワグネル委員長は、毎月50人前後が参加する月例会を開催、今年は新労働法や年金・恩給セミナーを予定していると説明。環境委員会の植田真五委員長では、持続可能な活動、企業価値の貢献、商工会議所のネットワーク活用による外部への発信を説明した。

また財務委員会の讃井慎一委員長は、昨年に続いて委員長を務めるが、予算を確り立てるので積極的に委員会活動に参加してほしいと説明。渉外広報委員会の平川広之委員長は、ウエブサイトやメディアを積極的に活用して会議所活動を外部に紹介したいと説明。幹事会の坂間カロリーナ幹事長は、昨年はカマラのガバナンスを強化してきたが、更なるカマラの活性化と発展を目指してサポートしたいと説明。天野ウーゴ監事は昨年から監事を務めているが、今年も引続き監事として貢献したいと説明。最後に平田事務局長は、再度会議所活動の紹介ビデオを流して意見を聞きたいが、昨夜の深夜までフェルナンドさんがビデオ修正に協力、今後も引き続いて希望通りビデオ編集をしてくれるとフェルナンドさんの尽力に感謝の意を述べた。

Presidente Aiichiro Matsunaga (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

Cônsul-geral Yasushi Noguchi, presidente Aiichiro Matsunaga e vice-presidente Shinji Tsuchiya

Diretor-executivo Hiroshi Tomishima, vice-presidentes Hideji Inoue e Atsushi Okubo

Vice-presidentes Shinji Tsuchiya e Atsushi Yasuda, e diretor-executivo Hiroyuki Hirakawa

Shinji Tsuchiya, vice-presidente, Yasushi Noguchi, cônsul-geral do Japão, Aiichiro Matsunaga, presidente, Atsushi Yasuda, vice-presidente e Satoshi Awaya, diretor-executivo, no ritual de "kagami biraki", tradicional quebra de barril de saquê. 

 

Consultor jurídico da Camara, Jorge Hachiya Saeki, fez o brinde "kampai"

 Sérgio Fausto, superintendente da Fundação FHC, Chieko Aoki, presidente do Blue Tree Hotels e Patrícia Murakami, presidente da JCI Brasil-Japão

Membros da Diretoria e autoridades

 

 

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