日メルコスールEPA準備タスクフォース第3回会合実施

 2018年4月9日、日メルコスールEPA準備タスフォース(日伯経済合同委員会、企画戦略委員会、政策対話委員会 合同企画)第3回会合を実施、大前経団連日本ブラジル経済委員会企画部会長のもと勉強会が行われた。

 第3回会合の主題として、4日開催の日伯賢人会議フィードバック、また経団連が主導となり実施された日メルコスールEPAに関するアンケート調査結果の報告が行われ、その後の質疑応答および意見交換では、集まった各業種別部会の代表者から意見、要望の吸い上げを行った。

 大前企画部会長及び木下氏より、賢人会議においても日伯経済関係の益々の緊密化のため日メルコスール経済連携協定の重要性が確認され、アンケートの中でもメルコスース各国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)に関する現状調査として現在のビジネス形態・事業分野および関心のあるビジネス形態・事業分野についてヒアリング、各国のビジネス上の優位性や多岐に亘る課題、また日メルコスールEPAに関するヒアリングでは関税撤廃を求める品目や改善すべき規制等についての調査回答があり、EPA早期交渉開始の要請にあたり日本企業から貴重な声を吸い上げる良い機会であったとの報告があった。また経団連としても引き続き日本経済界の声を集約する形で、毎年日伯経済合同委員会を共に開催するCNI(ブラジル全国工業連合)とも連携を強化しながら、ブラジルに限らず今後メルコスール各国との関係緊密化を目指しその協力を仰いでいる。当面は7月に開催予定の第21回日伯経済合同委員会における日メルコスールEPAの共同報告書アップデートの発表にむけ、今回のアンケート調査結果を踏まえ準備が進められる。

 その後の意見交換では、今後の要請にむけたスケジュールや勉強会の方針等につき意見、要望があり、より多くの会員企業がEPAを正しく理解することを目的にタスクフォースからの更なる情報提供や必要に応じての各部会内における情報および意見交換の是非が具体的な声としてあげられた。

(参加者)※順不同、敬称略

大前孝雄(経団連企画部会長/三井物産特任顧問)、木下泰臣(三井物産経営企画部海外室次長)

土屋信司(ブラジル三井物産/日伯経済交流委員長)、大久保敦(ジェトロサンパウロ/企画戦略委員長)、粟屋 聡(双日ブラジル/政策対話委員長)、芦刈宏司(ブラジル三井物産/日伯経済交流促進副委員長)、二宮康史(ジェトロサンパウロ/企画戦略副委員長)、佐久間太郎(双日ブラジル/政策対話副委員長)、櫻井淳(伯国三菱商事/政策対話副委員長)、大塚未涼(ブラジル三井物産/政策対話委員)

米長浩(ブラジルトヨタ)、新保博茂(デンソーブラジル/自動車副部会長)、小西輝紀(アイシン)、植田真五(三菱重工/機械金属部会長)、羽田徹(日曹ブラジル/化学品部会長)、関 宏道(ブラジル味の素/食品副部会長)、山崎一郎(ブラジル味の素)、矢澤吉史(NTTブラジル/運輸サービス部会長)、吉田信吾(NYK/運輸サービス副部会長)、稲垣利展(JAL/運輸サービス副部会長)、髙田正純(NEC/電気電子副部会長)、岡本将紀(損保ジャパン/金融副部会長)、西口阿弥(EY/コンサルタント部会長)、岩瀬恵一(ジェトロサンパウロ事務所次長)

カマラ事務局:平田藤義事務局長、日下野成次総務補佐、吉田章則調査員、近藤千里アシスタント

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

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