サッカー元日本代表・呂比須ワグナー氏トークショーに55人が参加して開催

異業種交流委員会(長野 昌幸委員長)主催のサッカー元日本代表・呂比須ワグナー氏トークショーに会場一杯の55人が参加して2018年6月8日午後6時から8時過ぎまで開催、進行役はサッカージャーナリストの大野 美夏氏が務めた。

大野 美夏氏は、初めに呂比須ワグナー氏を謙虚で義理堅く感謝を忘れない人であり、心は日本人と紹介。呂比須ワグナー氏は、サンパウロ市から400キロ離れたフランカ市で8人兄弟の末っ子として誕生、3歳で父親が死亡、サッカーボールやテニスシューズが買えず、果樹園のレモンをボールに見立ててリフティングの練習。15歳の時にサンパウロフットボールクラブ入団試験のために、フランカ市から上京。入団試験に1400人以上いたが僅か2人だけ合格。U-15.U-17のブラジル選抜代表。日本文化関係の本を読んでいて日本に興味を持っていたが、オスカル選手の紹介で加茂監督の日産に入団したが、1年以内に日本語を思えなければ解雇すると警告され,猛烈に日本語を取得した。

1993年から始まったJリーグでは、朋友のカレッカ選手にことごとくチャンスを持っていかれたが、ライバル意識を発揮して活躍できた源で感謝している。また幸運なことに日本国籍取得後10日目で日本代表になった。正直1998年のワールドカップに日本は初めて参加したが、経験不足で戦い方が解らなかった。ブラジル人は、子供の時から青年や年寄りともにストリートサッカーで鍛えるうえにハングリー精神が裕福な日本人と違うので、我が我がとエゴイストなブラジル人とゴールに向かうファイティングスピリッツの違いがゴールを決める決定力の差に表れており、日本人選手は、パスを味方に出すが、チャンスでも自分で蹴らないので、海外選抜との差が一向に縮小しない。今後はエゴイストな子供を育成しないと海外選抜に勝てない。相手を欺くマリシア(狡猾さ)を体が覚える必要があると強調。ワールドカップの日本選抜グループにはコロンビア、ポーランド、セネガル。初戦のコロンビア戦如何では第一次突破する可能性があると予想、特に我儘な宇佐美選手に注目していると述べた。また日本では高校生から若手を育成してもう一度Jリーグに監督になりたいと述べた。講演後参加者は、気さくなロペス選手とサインや記念撮影で素晴らしい講演会が終了した。

講師のサッカー元日本代表・呂比須ワグナー氏

異業種交流委員会の長野 昌幸委員長

進行役はサッカージャーナリストの大野 美夏氏

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

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