ペトロブラスの今年上半期の石油生産は4.4%減少

ペトロブラス石油公社の2018年上半期の1日当たりの石油生産は、負債軽減のための自社資産売却並びにプレソルト原油生産向けFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)のプラットフォームの保守、カンポス海盆の減産などの要因で前年同期比4.4%減少を記録している。

ペトロブラスの今年上半期の1日当たりの石油生産目標は、210万バレルであったにも関わらず、現在の1日当たりの石油生産は、207万4,000バレルに留まって目標を下回っている。

ゴールドマン・サックス銀行では、今年のペトロブラスの1日当たりの石油生産は前年比2.6%増加の223万1,000バレルを予想しているが、今年6月の石油生産は前月比1.5%減少の203万バレルに留まっている。

今年上半期は、サントス海盆に位置するブージオス鉱区並びにTartaruga海盆のVerdeCidade Campos dos Goytacazes鉱区で操業していた1日当たりの生産能力が30万バレルに達するプラットフォームP-74 の保守のために、操業停止を余儀なくされている。

また今年下半期は、更に4プラットフォームが保守点検のために操業中止が予定されているために、2019年当初のプレソルト鉱区の石油生産は、大きな影響を受けると予想されている。

今年上半期のプレソルト鉱区の1日当たりの石油生産は、前年同期比14.0%減少の109万5,000バレルに留まっているために、枯渇してきているロンカドール油田の生産性を上げるために元Statoil社のEquinor社と契約、またMarlim油田では中国資本CNPC社と契約している。

ペトロブラスでは、今年中に石油枯渇対策の一環として生産性向上のために、昨年の2倍に相当する45カ所のプラットフォームの保守点検の計画を余儀なくされている。

また同社では負債軽減のために、今年6月にプレソルト油田では産油量が3位のロンカドール油田の25%の権益をEquinor社に譲渡している。(2018年7月18日付けヴァロール紙)

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