ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2018年の小売販売は前年の2.1%増加に続いて2.3%増加、昨年のGDP比伸び率予想の1.1%増加の約2倍の伸び率を記録している。
昨年5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題発生前の4月末までの過去12カ月間の小売販売は前年同期比3.8%増加、広範囲小売販売は7.0%増加と好調に推移していた。
昨年の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は、前年の4.0%増加に続いて前年比5.0%増加、20109年の小売販売は、緩やかな増加に留まるとアナリストは予想している。
BOA VISTA SCPC(信用保護サービスセンター)エコノミストは、昨年の家電販売がマイナス1.3%を記録した要因として、資本財販売はクレジット販売に左右され、一般家庭の負債レベル並びに景況感の改善が進んでいない。
昨年の小売販売では、燃料・潤滑油セクター販売は前年比マイナス5.0%と大幅に減少、繊維・衣料・履物セクターもマイナス1.6%、書籍類・印刷物・製本セクターはマイナス14.7%と二桁台の減少を記録、家具・家電セクターもマイナス1.3%、内訳として家具セクターはマイナス3.3%に対して家電セクターは僅か0.2%増加している。
昨年の小売販売で売り上げ増加を記録したセクターとして、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターは前年比3.8%増加、医薬品・香水・医療機器セクターは5.9%増加、情報機器・事務機器・通信機器セクターは0.1%増加、日用雑貨・装身具類セクターは7.6%と増加している。
また昨年の広範囲小売販売は前年比5.0%増加、そのうち四輪・二輪・パーツセクターは15.1%増加、建材セクターは3.5%増加していた。(2019年2月14日付けヴァロール紙/ブラジル地理統計院(IBGE)サイトから抜粋)