日系二世のセルジオ・マエオカ氏が率いるブラジル国内のマーケットシェア8位のドラッグストアチェーンRede Nissei社は、昨年社債を発行して1億5,300万レアルの資金調達に成功、調達資金の一部は、2018年~2021年の5か年投資計画に充て入る。
Rede Nissei社が社債発行で調達した1億5,300万レアルのうち1億レアルは、サフラ銀行並びにブラジル銀行、イタウー銀行、サンタンデール銀行からのクレジット返済に充てられる。
また調達資金の一部はすでに開店済みのドラックストアの改装並びに今年は新たに40店舗開店を予定、今年はすでにパラナ州並びにサンパウロ州内で26店舗の開店を行っている。
Rede Nissei社では、2019年~2011年にかけてサンタ・カタリーナ州並びにパラナ州、サンパウロ州に新たに80店舗の開店を予定、主に南部地域でのマーケットシェア拡大をターゲットにしている。
昨年末のRede Nissei社のドラックストアチェーンは262店舗を擁し、純売上は前年比9.6%増加の12億3,000万レアル、純益は1,300万レアルと前年の91万5,000レアルの10倍以上を記録した。
Rede Nissei社は、1986年に日系二世のセルジオ・マエオカ氏がパラナ州クリチーバ市で40平方メートルの小規模なドラッグストアとして設立、セルジオ・マエオカ氏が株式の98%を所有している。
Rede Nissei社の従業員総数は4,900人、純資産は1億1,040万レアル、店舗総数は262店舗と配送センターを擁しており、今後もパラナ州並びにサンパウロ州、サンタ・カタリーナ州の3州でのマーケットシェア拡大を戦略にしている。
2016年のRede Nissei社の純売上は前年比僅か2.0%に留まって、大手ドラッグストアチェーンのDrogasil 社並びにPacheco社、 Panvel社との陣取り合戦に失敗。しかし昨年は純益を10倍に拡大、今年は10%増加を見込んでいる。(2018年7月24日付けエスタード紙)