今年上半期の財政プライマリー収支赤字は329億レアルに留まる

中銀の発表によると、2018年上半期の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支赤字は、前年同期の565億レアルを大幅に下回る329億レアルに留まっている。

今年上半期の中央政府の財政プライマリー収支赤字329億レアルは、過去3年間で最低を記録したにも関わらず、統計を取り始めた1997年以降では、過去3番目の大幅赤字を記録している。

今年6月の中央政府の財政プライマリー収支赤字は164億レアルを記録して、月間の財政プライマリー収支赤字としては過去2番目の赤字幅を記録したにも関わらず、50億レアルに達する訴訟などの司法関連支出が4月並びに5月に前倒しされたために、財政プライマリー収支赤字は、164億レアルに赤字に留まった。

今年上半期の中央政府の収入は、緩やかな景気回復並びに滞納税回収計画(Refis)による臨時歳入増加が寄与して前年同期比6.5%増加した一方で、6月の収入は、5月下旬から11日間継続した全国規模のトラック運転手の国道封鎖抗議デモも影響で前年同月比0.5%減少している。

また今年6月の社会保障院(INSS)による年金・恩給や傷害保険などによるベネフィット支出は73億レアル、6月の決算は145億レアルの赤字を計上、今年上半期の総支出は、前年同期比6.4%増加の908億レアルに達している。

社会経済開発銀行(BNDES)は、今年初めに連邦政府に国庫庁からの1,300億レアルに達する供与金返済プログラムのうち700億レアルの返済は同銀行の経営審議会で承認されているために、今年の中央政府の財政プライマリー収支の許容赤字1,590億レアルを18億レアル下回る1,410億レアルの赤字に収まると国庫庁のマンスエット・アルメイダ長官は楽観視している。

今年の地方政府(州・市)の財政プライマリー収支は128億レアルの黒字予想で、中央政府並びに地方政府を合わせた財政プライマリー収支の許容赤字額1,613億レアルは、達成できるとマンスエット・アルメイダ長官は予想している

社会経済開発銀行(BNDES)による国庫庁への年内の700億レアルの返済で、今年はゴールデン・ルール遂行できるとマンスエット・アルメイダ長官は強調している。(2018年7月28日付けエスタード紙)

 

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