サンパウロ州商業連盟(Fecomercio-SP)のパウリスターノ対象の一般消費者景況感調査によると、2018年7月の一般消費者の景況感を計る消費者態度指数(ICC)は、5月下旬から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖の抗議デモの影響で悪化している。
今年7月の消費者態度指数(ICC)は、前月から0.5ポイント減少の103.5ポイントを記録して、昨年10月以降では最低のICC指数を記録、前年同月比では1.2ポイント減少、また今年6月のICC指数はトラック運転手抗議デモの影響で、前月比8.4ポイントと大幅に下落していた。
不透明な大統領選挙の行方や生鮮食品の値上げなどの要因で、今年初めからICC指数の方向性が定まっていないが、特に食品価格が景況感を大きく左右する低所得層のICC指数が悪化している。
今年7月のパウリスターノの現在の経済状況についての評価を表す指標(Icea)は、1.9ポイント減少の76.4ポイント、一方世帯月収が10最低賃金までのパウリスターノでは、7.6ポイント減少の68ポイントまで減少している。
今年7月のパウリスターノの景況感見通し指数(IE)は、0.1%減少の121.5ポイントで安定しているものの、前年同月比では3.3ポイント減少して景況感見通しが悪化している。
全国工業連盟(CNI)の全国消費者期待感指数(Inec)は、前月比3.4%増加の101.6ポイント、前年同月比では2.1ポイント増加して、Fecomercio-SPの調査結果と異なっている。
全国工業連盟(CNI)の7月の一般消費者による付加価値の高い耐久消費財購入期待間指数は、前月比0.8ポイント減少した一方で、前年同月比では1.5ポイント増加、負債増加指数は前月比3.6%増加、前年同月比では2.2%増加している。(2018年7月31日付けヴァロール紙)