昨日、連邦政府は勤労不可能な障害者並びに高齢者に対して、不正受給の可能性がある15万1,000人の最低賃金額を支給する継続扶助(Benefício de Prestação Continuada–BPC)の停止を発表した。
ミッシェル・テメル大統領がサインした法令では、15万1,000人の勤労不可能な障害者並びに高齢者が最低賃金に相当する年金を不当に受給している可能性が濃厚であり、社会保障院(INSS)にとって毎月1億5,000万レアルの支出に繋がっている。
新たな法令では、不正受給している受給者は、年金引出時に銀行ATMで不正受給している警告書を受け取り、社会保障院に対して10日以内に受給理由を申請しなければならない。社会保障院では、不正受給者の受給理由を30日以内に分析、分析ができなければ更に30日を費やして判定を行う。
1996年の社会保障院によるBPCによる年金受給者は34万6,000人、2017年には450万人に増加、支出累計残高は1億7,200万レアルから500億レアルに増加している。
2017年に社会保障院では、年金・恩給の不正受給に対するベンチマークを実施、不正受給による支出は毎月4億6,450万レアル、年間平均では55億レアルに達している。(2018年8月10日付けエスタード紙)