今年第2四半期の経済活動指数(IBC-Br)はマイナス1.0%

四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)はブラジル地理統計院(IGBE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、2018年6月のIBC-Br指数は、前月比3.29%と大幅な増加を記録した。

しかし今年5月のIBC-Br指数は、5月下旬から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモで、物流ロディステック部門が壊滅的な影響を受けて前月比マイナス3.28%を記録していた。

Valor Data社の金融市場関係者の調査では、6月のIBC-Br指数予想幅は1.0%~4.0%増加、平均の3.1%増加予想を上回る3.29%増加を記録したが、今年第2四半期の経済活動指数(IBC-Br)は、マイナス1.0%に留まっている。

ブラデスコ銀行並びにRosenberg Associados社、Tendencias Consultoria社の今年第2四半期のGDP伸び率はそれぞれゼロ前後を予想している一方で、サンタンデール銀行は0.2%増加、LCA社は0.3%増加、一方Pezco Economics社はマイナス0.66%、 Haitong銀行はマイナス0.6%を予想している。

今年第2四半期のGDP伸び率をマイナス0.66%と予想しているPezco Economics社エコノミストのマルシオ・タケダ氏は、6月のIBC-Br指数を4.0%増加と最も楽観的な予想をしていた。

中銀では6月末に今年のGDP伸び率を前回予想の2.6%から1.6%と大幅な下方修正、また財務省も今年のGDP伸び率を1.6%と大幅な下方修正を行っていた。(2018年8月16日付けヴァロール紙)

 

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