今年8月は1998年以降で初めてデフレを記録

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2018年8月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は、マイナス0.09%のデフレを記録、8月のとしては1998年以降では初めてのデフレを記録している。

今年8月の広範囲消費者物価指数(IPCA)がマイナス0.09%のデフレを記録した要因として、電力エネルギー料金値上げにも関わらず、5月下旬から11日間継続したトラック運転手による国道封鎖ストライキの影響による一般消費者の景況感悪化による購買意欲の低下、航空運賃値下げや食料品価格、燃料価格の値下げがデフレを記録している。

8月の過去12カ月間の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、4.19%と連邦政府が容認しているインフレ中央目標値4.5%の±1.5%となる許容上限値6.0%~許容下限値3.0%に収まっている。

今月18日並びに19日に予定されている中銀の通貨政策委員会(Copom)では、現在の6.5%の政策誘導金利(Selic)は、据置されるとMB Associados社チーフエコノミストのセルジオ・ヴァーレ氏は予想している。

今年8月の広範囲消費者物価指数(IPCA)がマイナス0.09%のデフレを記録した要因として、食料品価格がマイナス0.34%、輸送費はマイナス1.22%、特に航空運賃はマイナス26.12%、燃料価格はマイナス1.86%を記録していた。

8月の住居費は0.44%、日用品価格は0.56%、衣類0.19%、保健・衛生0.53%、教育費0.25%、通信費は0.03%それぞれ増加、また8月のサービス部門は統計を取り始めた2012年以降では、過去最低となるマイナス0.15%のデフレを記録している。(2018年9月7日付けエスタード紙)

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