ブラジル二輪車メーカー協会(Abraciclo)の発表によると、2018年8月の二輪車生産は、前年同月比31.4%と大幅増加の10万5,336台を記録、2015年10月の10万4,388台以降では最高の生産台数を記録、また前月比でも9.4%増加を記録している。
二輪車の生産は、5月下旬から11日間継続したトラック運転手による国道封鎖ストライキの影響で、製造部門従業員の集団休暇を余儀なくされたために、6月の生産が前年同月比でマイナス0.3%の落込みを記録した以外では、2017年9月から前年同月比で増加を継続して回復基調となっている。
今年初め8か月間の二輪車生産は前年同期比21.0%増加の69万6,300台を記録、また今年初め8か月間の二輪車販売は、マクロ経済回復並びにクレジットやコンソルシオ販売の拡大に伴って34.4%増加、コンソルシオ販売は全体の32.4%を占めている。
ブラジル二輪車メーカー協会(Abraciclo)のマルコス・フェルマニアン会長は、10月の大統領選挙の行方が不透明のため年末までの販売予想は難しいとコメントしているが、今年の二輪車生産は前年比11.0%増加を見込んでいる。
今年8月の二輪車のディラー向け販売は前年同期比30.5%増加の9万4,987台、前月比7.0%増加、今年初め8か月間のディラー向け二輪車販売は、17.6%増加の63万5,100台を記録している。
また今年8月の二輪車登録台数は16.5%増加の8万8,906台、前月比では16.6%増加、今年初め8か月間の二輪車登録台数は8.4%増加の62万1,900台、今年のディラー向け二輪車販売は10.5%増加、二輪車登録台数は7.5%増加を予想している。
今年8月の二輪車輸出は、輸出の70%占めていたアルゼンチンが金融危機に直面並びにレアル通貨に対するドル高の為替の影響で、前年同月比僅か4.1%増加の7,537台に留まっている。
今年初め8か月間の二輪車輸出は、前年同期比12.0%増加の5万3,800台を記録したにも関わらず、アルゼンチン向け輸出下落が牽引して、今年の二輪車輸出は前年比マイナス2.2%増加を予想している。(2018年9月12日付けヴァロール紙)