今年8月の財政プライマリー収支赤字は197億レアル

中銀の発表によると、2018年8月の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支赤字は、197億レアルに達して昨年同月の101億1,100万レアルの約2倍に増加している。

国庫庁の発表によると、今年8月の歳出総額は前年同月比5.9%増加の1121億9000万レアル、歳入総額は0.5%増加の1,148億9,000万レアル、特に地方統一選挙向けファンドは17億レアルを記録。地方政府(州・市)への交付金を差引いた純歳入総額は、3.1%減少の1,121億9,000万レアルであった。

国内経済の緩やかな回復に伴って法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)が増加した影響で、8月の地方政府(州・市)への交付金総額は、前年同月比18.9%と二桁増加を記録している。

今年初め8か月間の中央政府の財政プライマリー収支赤字は、586億レアルに留まって2015年以降では最低の赤字幅を記録、昨年同期の財政プライマリー収支赤字は867億レアル、8月の過去12カ月間の財政プライマリー収支赤字は976億レアルを記録している。

今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字の許容範囲は1,590億レアルと定められているが、9月~12月までの4か月間の赤字は922億レアルまで許容範囲となっている。

国庫庁では今年のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は前年比6.6%増加、連邦政府は年末までに各省庁間の臨時歳出として41億レアルを許可しているために、今年の最終ライマリー収支赤字は、許容範囲1,508億レアルを上回る1,549億レアルを見込んでいる。(2018年9月26日付けヴァロール紙)

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