10月1日ホワイトハウスでの記者会見で、トランプ米大統領は、カナダとメキシコとの間で合意に達した北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」は、米国の労働者にとっての勝利と強調している。
しかし通商二国間の貿易政策でインドとブラジルに批判の矛先を向け、特にブラジルは「米国に不都合な関税を課し」、「米国の企業経営者の中には、ブラジルは世界で最も強硬な国の一つだ」とトランプ米大統領は批判している。
米国はブラジルにとって中国に次ぐ貿易相手国であるが、過去10年間の両国の貿易収支は米国の900億ドルの黒字を記録しているとMDIC貿易局のアブロン・アラビ・ネット局長は指摘している。
2017年の米国のブラジルからの輸入総額は294億ドルに対して、米国のブラジル向け輸出総額は370億ドルで、米国の貿易収支黒字になっているとアブロン・アラビ・ネット局長は指摘している
ブラジルは煩雑なブロクラシーや税制などの要因で、世界で最もビジネスが難しい国であり、またブラジル人にとっても難しいが、決して米国人だけにビジネス障害になっているわけではないとBarral M Jorge社のコンサルタントのWelber Barral氏は指摘している。(2018年10月2日付けエスタード紙)