ノルウェー資本ノルスク・ハイドロ社は、アルミ原料のボーキサイト生産のParagominas鉱山並びにブラジルのアルミナ製錬所アルノルテ社の操業を一時停止すると発表した。
パラー州バルカレーナのParagominas鉱山が廃棄物処理に使用できる唯一の地域が容量の限界を超えて土壌並びに周辺河川を汚染しているとブラジル当局から勧告を受けていた。
ノルスク・ハイドロ社は、ダムへの廃棄物投棄の疑いで一連の法的問題に直面しており、2月下旬にはアルミナ製錬所アルノルテ社の操業を通常の50%への稼働制限を当局に命じられていたが、昨日操業を全面的に一時停止すると発表している。
ノルスク・ハイドロ社では、アルミナ製錬所アルノルテ社の操業停止は、投資総額が10億レアルに達する汚染物質を貯蓄するDRS2プロジェクトのライセンス許可が遅れているためと発表している。
アルノルテ社の操業停止を発表したノルウェー証券取引所のノルスク・ハイドロ社の昨日の株価は、11.85%下落の43.38クローネ(5.3ドル相当)まで下落した。
アルノルテ社の操業停止の影響で、アルミニウムの主要原料であるアルミナ不足が深刻になり、世界的なサプライチェーンに幅広く影響する可能性が高まってきており、昨日のロンドン金属取引所(LME)の1トン当たりのアルミニウム価格は4.2%高騰の2,206ドルを記録している。
金属関連コンサルタント会社Capital Economics社では、今年末のアルミナ価格は400ドルから450ドルに上方修正したが、今年3月のアルミナ価格は400ドルを下回っていた。またUBSでは今年のアルミナ平均価格は510ドルを見込んでいる。(2018年10月4日付けヴァロール紙)