基礎衛生情報システム(Snis)の統計によると、調査対象の27州立水道公社のうち黒字を計上しているのは、13州立水道公社に留まっており、半数以上の14州立水道公社では、赤字を計上している。
連邦政府では、2033年までブラジル全土に上下水道のインフラ整備に年間200億レアルの投資を見込んでいるにも関わらず、約半数の州立水道公社は、赤字計上で投資できない。
サンパウロ州水道公社(Sabesp)並びにミナス州水道公社(Copasa)、パラナ州水道公社(Sanepar)、ペルナンブーコ州水道公社(Compesa)は黒字経営を行っている。
2016年のブラジル国内の上下水道のインフラ投資は110億レアルであったにも関わらず、100億レアルに相当する漏水などの損失を記録していると国家基礎衛生計画(PlanSab)では発表している。
ブラジルの人口の約半分に相当する1億人は下水施設のインフラ整備の恩恵を受けていない。また3,500万人は、水道設備もいきわたっていない状況に於かれている。(2018年10月13日付けエスタード紙)