今年8月の経済活動指数(IBC-Br)は前月比0.47%増加

四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、昨日中銀はIBGEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表した。

2018年8月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比0.47%増加して大半のエコノミストの予想を上回った。5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題発生にも関わらず、6月から3カ月連続で増加に転じている。

5月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比マイナス3.34%と大幅に落ち込んでいたが、今年6月の経済活動指数(IBC-Br)は前月比3.45%増加と大幅に上昇、今年7月も0.65%増加と金融市場の予想を上回っていた。

今年第3四半期の正式なGDP伸び率は、11月30日にブラジル地理統計院(IBGE)から発表される。ブラデスコ銀行では、今年第3四半期のGDP伸び率を前回予想の0.30%から0.50%に上方修正した一方で、今年のGDP伸び率は1.10%増加に据置いている。

8月の経済活動指数(IBC-Br)が前月比0.47%増加した一因として、8月4日から実施されている2倍までの最低サラリー所得層で社会統合基金(PIS)/公務員厚生年金(Pasep)を擁するサラリーマン向けサラリーボーナス支給の影響が挙げられる。

高止まりする失業率並びに企業経営者の優先する負債軽減策の採用で、第3四半期のGDP伸び率は0.3%増加、今年のGDP伸び率1.20%増加に留まるとコンサルタント会社テンデンシアス社チーフエコノミストのチアゴ・シャヴィエール氏は予想している。(2018年10月18日付けエスタード紙)

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