次期政権は未完成の52インフラ整備プロジェクト引継ぎ

極右候補のジャイール・ボウソナロ候補(社会自由党-PSL)かフェルナンド・ハダジ候補(労働者党-PT)のどちらが大統領になっても、投資総額が780億レアルに達する未完成の52インフラ整備プロジェクトを引き継がなければならない。

ジウマ・ロウセフ政権時に入札にかけられたにも関わらず、投資金不足で今までに未完成のゴイアス州‐トカンチンス州を結ぶBR-153号線や数多くのリージョナル空港も未完成となっている。

またミッシェル・テメル大統領が2016年9月にインフラ事業の更なる民営化を目的とした投資パートナーシッププログラム(PPI-Programa de Parcerias de Investimentos)で発表した数多くのプロジェクトが未完成のままとなっているにも関わらず、テメル大統領の任期が切れる今年末までの入札は不可能となっている。

投資パートナーシッププログラムには、サンパウロ州EstrelaDOésteとゴイアス州 Porto Nationalを結ぶ南北鉄道、RUMO社が運営していたパウリスタ鉄道網、北部地域並びに中西部地域、南東部地域の12カ所の空港などが含まれている。

テメル政権終了まで僅か74日しかなく、運輸省では投資パートナーシッププログラム入札を加速するために、環境ライセンス取得のための規制緩和のための暫定令作成を進めている。

南北鉄道の入札は次期政権の2019年が予想されているものの、誰が大統領に就任してもブラジル中央電力公社(Eletrobras)の電力エネルギー発電事業並びにペトロブラス石油公社の民営化問題は慎重に取り扱われると予想されている。(2018年10月18日付けエスタード紙)

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