第1回中国国際輸入博覧会にブラジルの87企業が参加

第1回中国国際輸入博覧会は、2018年11月5〜10日の6日間に亘って、上海市の国家エキシビションセンターで開催、すでに国内外8万社余りのバイヤー16万人が登録を申請している。

人口が13億人の巨大消費市場を抱える中国は、今後5年間に10兆ドルに達する外国製の製品を輸入すると見込まれており、米中貿易摩擦が拡大して漁夫の利のチャンスを狙って、世界各国から中国市場参入で熾烈な競争が予想されている。

第1回中国国際輸入博覧会には、輸出投資振興局(APEX)がブラジル企業87社を引率、サンパウロ州工業連盟(FIESP)も企業ミッションを派遣、農務省並びに外務省、ブラジル商工サービス省(MDIC)の大臣が挙って参加を予定している。

ブラジルにとって中国は、対貿易相手国として3位を確保しているにも関わらず、ブラジルから中国向け輸出は大豆や鉄鉱石などの国際コモディティ商品に留まっていると輸出投資振興局(APEX)のアウグスト・デ・カストロ部長は指摘している。

またブラジルは中国向けに5年前から牛肉や鶏肉を輸出しているにも関わらず、中国内の一般消費者の認知度が非常に低い。またアリババや天猫国際(Tmall Global)、JUMOREなどを通したブラジル製品のインターネット通販の可能性を探る機会となる。

ブラジル製品の中で特に中国市場での拡大が期待できるのは、エンブラエル社のジェット機、バイオ燃料、フレックス車、エタノール以外にもブラジル産ワイン、牛乳派生品、衣類・履物など中国市場で認知されていない製品の可能性が高い。

第1回中国国際輸入博覧会の開催は、既に昨年に決定されていたにも関わらず、今年上半期からの米中貿易摩擦の激化に伴って、世界各国は、中国市場のマーケットシェア拡大を虎視眈々と狙っている。(2018年10月26日付けエスタード紙)

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