今年第3四半期の4大銀行のクレジットは拡大

2018年第3四半期の民間銀行のイタウー銀行並びにブラデスコ銀行、サンタンデール銀行、公立銀行のブラジル銀行で構成される4大銀行のクレジット残高は、2兆2,000億レアルに達している。

緩やかな経済回復基調並びにジャイール・ボウソナロ新大統領の誕生で、ブラジル国内の金融市場は、今後のブラジル国内景気の回復サイクル入りを予想して楽観的な見方に変わってきており、大手商業銀行では2019年から積極的なクレジット拡大を見込んでいる。

今年9月末の過去12カ月間の4大銀行のクレジット残高は7.14%増加して過去3年間では最高の伸び率を記録、また過去12カ月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は4.5%であったが、11四半期ぶりにインフレ指数を上回った。

2018年第3四半期のブラジル銀行のクレジット残高は6,863億レアル、純益は前年同期比25.6%増加の34億レアル、前記同様にイタウー銀行6,364億レアル、3.2%増加の64億5,000万レアル、ブラデスコ銀行5,234億レアル、14.6%増加の55億レアル、サンタンデール銀行は3,807億レアル、19.2%増加の31億レアルを記録している。

また今年第3四半期のブラジル銀行の収益率は前年同期の12.8%から14.3%に増加、イタウー銀行は21.60%から21.30%に減少、ブラデスコ銀行は18.0%から19.0%と微増、サンタンデール銀行は17.10%から19.50%と増加している。

今年第3四半期のブラジル銀行の延滞率は、前年同期の3.94%から2.83%と大幅に減少、イタウー銀行は3.20%から2.90%に減少、ブラデスコ銀行は4.80%から3.63%と大幅に減少、サンタンデール銀行は2.90%と同率であった。(2018年11月9日付けヴァロール紙)

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