就労・失業者管理センター(Caged)による2018年10月の労働手帳に記載される正規雇用調査は、今週中に発表されると予想されているが、Valor Data社の16金融機関対象の調査では、今年10月の正規雇用は7万3,000人と予想している。
今年5月並びに6月の正規雇用総数は、5月下旬から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモの影響で減少していたものの、7月の正規雇用総数はプラスに転じ、8月は11万人、9月は15万4,000人と3カ月連続で回復していた。
サンタンデール銀行では、今年10月の正規雇用総数は経済リセッションの回復に伴って、サービス部門並びに小売部門が牽引して6万1,000人増加と予想している。
9月の過去12カ月間の正規雇用総数は45万9,000人、そのうち34万7,000人はサービス部門、7万1,900人は小売部門が牽引。今年の正規雇用総数は35万人と年初予想の100万人を大幅に下回るとサンタンデール銀行エコノミストのノブレガ氏はコメントしている。
また2019年の正規雇用は、コントロールされたインフレ並びに継続する低金利、企業経営者の景況感改善、ボルソナロ新政権による経済活性化政策や年金・恩給などの構造改革採用などの要因で、60万人~80万人増加をノブレガ氏は予想している。
先週サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の発表によると、サンパウロ州内の正規雇用は、製造業部門のテンポラリー労働契約解消が牽引して1,000人減少していた。(2018年11月21日付けヴァロール紙)