企業による駐在員・家族の安全対策について会合開催

総務委員会(木下誠委員長)安全対策チーム(竹森良平リーダー)と政策対話委員会(村田俊典委員長)労働WG(山崎一郎グループ長)は、サンパウロ総領事館警備班の菊田領事をお招きして、2018年11月12日午後4時から6時過ぎまで、企業による駐在員・家族の安全対策をテーマに会合を開催した。赴任時、住宅、車両、出張者等の安全対策について、メンバー間で事前にアンケート調査を行い、芝間氏、田中氏司会のもと、活発な意見交換会が行われた。

はじめに、山崎グループ長は、労働WGの活動は、労働法改正までの政策提言、労働法改正後のフォローが、一段落しており、人事・総務の集まりであるメンバーの活動として、少しテーマを広げて会員企業に貢献できる活動を行なっていると説明した。今回は、安全をテーマとして取り上げ、安全対策セミナーでは取り上げていない、企業ごとに安全対策の対応の違いを共有し、各企業がどのように安全対策を行なっているのか等を議論する場を、安全対策チームと開催することの重要性を訴えた。また、専門的なアドバイスを頂くためにも菊田領事をお招きし、更には領事館と企業とのネットワーク強化にも繋げるとした。領事のアドバイス、メンバー企業に協力いただいたアンケート、本日の議論で出た安全に関する情報に関しては、WGでまとめることにし、駐在員そしてその家族の安全のレベル全体が上がることを目指していると話した。

次に、菊田領事は、今年4月から警察庁から外務省に出向する形で、サンパウロ総領事館の領事として勤めており、日本では大阪府警で殺人強盗事件などを担当する刑事部で、凶悪事件の捜査などを行う経験があると挨拶した。サンパウロに着任してからの印象は、邦人被害が多いということ、また企業の安全対策はしっかりしているが、被害発生がなかなか収束しないことを危惧していると話した。安全対策セミナーでは、総論を述べることが多く、一つ一つの事例をみても、やるべき行動とやってはいけない行動の両側面が存在し、正確な答えが出ないことも多いので、核論まで述べることは難しい。このような場で、情報共有をし、一緒になって対策を議論することは大切で、自分の経験からできる限りの協力をしていきたいと語った。

ソンポセグロスの竹森安全対策チームリーダーは、三井住友海上の岩渕氏、東京海上の吉田氏、MUFG銀行の井戸氏、事務局の日下野氏の5名で、安全対策チームは構成されており、安全対策セミナーを開催していると説明した。また、このような場で、一緒に協力して活動していくことはありがたいとした。

政策対話委員会の村田委員長は、政策対話委員会の一つである労働WGは、山崎グループ長のもと活発に活動していることに感謝を述べ、WGとして、会員企業の役に立つ活動をするという大きな目的があると伝えた。また、本日の議論のフィードバックについて、サイトに議論のまとめを載せることや、昼食会で議論の内容をフィードバックすることなど、どのように会員企業に伝えていくのか検討していくことにするとした。

そして司会の田中氏から、本日の会合では、議論の結論が出るかはわからないが、成果物としてまとめてサイトにアップできるようにしていくことにすると述べた。

Pdf「企業による駐在員・家族の安全対策」議論まとめ

参加者:

総務委員会:井戸謙人副委員長(MUFG銀行)、竹森良平氏(ソンポセグロス)、岩渕一郎氏(三井住友海上)
政策対話委員会:村田俊典委員長(双日ブラジル)

労働ワーキンググループ:山崎一郎氏(グループ長、ブラジル味の素)、田中峻氏(ソンポセグロス)、芝間崇史氏(コマツブラジル)、槙田吉之氏(伊藤忠ブラジル)、加藤周平氏(南米新日鉄住金)、森雄太氏(丸紅ブラジル)、佐藤智哉氏(ブラジル住友商事)

総領事館:菊田祥広領事

カマラ事務局:平田藤義事務局長、日下野セイジ総務補佐、吉田章則調査員

左から労働ワーキンググループ:、田中峻氏(ソンポセグロス)/芝間崇史氏(コマツブラジル)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45356