2018年度の商工会議所忘年会は、2018年12月13日午後7時から10時までチボリホテルに230人が参加して開催、日本語の司会は相互啓発委員会佐藤智哉副委員長、ポルトガル語は前田カリーナアシスタントが務め、ボルソナロ新大統領のあだ名をブラジルのトランプと話し、カードのトランプを使った一芸を披露して会場を笑わせ忘年会は始まった。
初めに相互啓発委員会の松崎治夫委員長が、来賓を含めた多くの参加者に感謝の意を表し開会宣言を行った。次に松永愛一郎会頭は、会議所活動1年間の総括として、日メルコスールEPAタスクフォース活動を説明、計8回の勉強会、意識調査、その結果も踏まえ10月に経団連と日商の連盟による「日メルコスールEPA早期開始を求める」提言書を菅官房長官に手交したと述べた。また、各種・セミナー行事、定例昼食会、3カ所の視察ミッション、5月の河野外務大臣のブラジル訪問、7月の眞子さまも臨席されたブラジル日本移民110周年記念式典などのイベントについて報告をした。また、会頭、理事会社、監事会の選挙にて、土屋現副会頭が会頭に選出されたと説明。そして、「平成30年外務大臣賞」、ブラジルにおいて産業・貿易及びサービス分野の発展に寄与した方々に贈られる「バロン・デ・マウア勲章」を受け賜り、また当会議所の第13代会頭を務めた貞方賢彦様が平成30年秋の叙勲を受賞したと述べた。最後に、5年間の駐在を終えてブラジルを離れることになりこれまでの感謝を伝え、土屋新会頭のもと、会議所がさらに発展していくことを祈念していると挨拶を終えた。
山田彰特命全権大使は、日系移民110周年の今年を振り返り、皇太子さま、眞子さまの訪伯を迎えるなど、日伯の関係を強化する重要なイベントがあった年だと話した。また、今年は大統領選挙の年で、ボルソナロ大統領候補が当選、近日のブラジルの各地方訪問で日系社会を含むブラジル人と話し、国際メディアの心配とは裏腹に、日系人への期待が高いことが読み取れ、特に経済界からの期待が高いと述べた。また、ボルソナロ次期大統領と面会した際には、手続きなどの簡素化を目指し、脱官僚制への移行を要請、今年2月に日本を訪問したボルソナロ次期大統領は、日本に好印象を抱いており、今後も経済関係を含めた日伯関係強化に力をいれていくと話した。そして来年は、G20閣僚会議が日本で開催、大臣クラスも日本を訪問する機会が増えるため、一層の日伯関係強化に努めていくと説明した。また来年ブラジルで開催されるコパアメリカに日本代表も参加することが確認され、日本からもブラジルは注目されることになるとした。
野口総領事は、ここ数年ブラジル経済は思ったより伸びていないこともあるが、新政権が明るい展望であると話し、日本移民110周年の今年の成功を祝し、ビバ、サウジ、乾杯と忘年会を盛り上げた。
今年のアトラクションは、サンパウロ州アチバイヤ市の川筋清流太鼓「わだん」と呼ばれる太鼓演奏団体。司会者が、「和の団体」という意味を含み、太鼓を通じて世界への段階を少しずつ上がっていこうと思いも込められていると紹介されると、太鼓を叩きながら入場。大太鼓、笛、チャッパを使った力強いパフォーマンスが行なわれ、会場を圧倒させた。
太鼓演奏の後は、恒例のプレミアム大抽選会に移り、会員企業24社より合計39個の景品が提供された。一つ一つ提供企業代表者から、当選者に景品が渡され、写真撮影も行なわれ、会場は歓喜に包まれた。最後に「蛍の光」を参加者全員で合唱して最後を締めくくり忘年会は成功裏に閉会した。
山田彰特命全権大使
松永愛一郎会頭