10月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比0.02%微増

四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、昨日中銀はIBGEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表した。

2018年10月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比0.02%の微増に留まったにも関わらず、Valor Data社のエコノミスト対象の調査では、10月の経済活動指数(IBC-Br)予想はマイナス0.5%~0.12%増加、経済活動指数(IBC-Br)の平均予想値はマイナス0.12%であった。

今年初め10カ月間の経済活動指数(IBC-Br)は前年同期比1.4%増加、10月の過去12カ月間のIBC-Br指数は1.54%増加、今年8月~10月のIBC-Br指数は前四半期比0.18%増加、前年同四半期比では2.99%増加している。

Rabobank社チーフエコノミストのマウリシオ・オレンジ氏は、今年第4四半期のIBC-Br指数は前四半期比0.1%増加を予想、Rabobank社では今年第4四半期のGDP伸び率を0.3%増加、今年のGDP伸び率1.3%増加を予想している。

今年10月の企業経営者並びに一般消費者の景況感改善、購買担当者指数(PMI)改善にも関わらず、10月の経済活動指数(IBC-Br)が前月比0.02%の微増に留まったのは、指数改善の意味をなしていないとGoldman Sachs銀行経済調査部のアルベルト・ラモス調査員はコメントしている。

ブラジル道路コンセッション管理者協会(ABCR)では、10月のトラックの高速道路の通行量は0.6%増加した一方で、トラックやバスを含む自動車生産は、アルゼンチンの為替危機の影響で自動車輸出減速に伴って6.7%と大幅に減少している。(2018年12月18日付けヴァロール紙)

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